春にお勧めの漢方ハーブティー ~菊花茶~
中医学において、春は五臓のうち「肝」の影響を受けると言われています。気温が徐々に上昇していく一方で寒暖の差が大きく、また新生活などで生活環境が変わりやすいため精神的にも身体的にもストレスを受けやすくなり自律神経が乱れる時期と言えます。
そんなイライラ、落ち込みが気になる方にお勧めしたいのが菊花です。中国では昔から春先には菊花茶を飲む風習があります。日本でも菊は邪気を払い、長寿をもたらす妙薬として平安時代から飲まれていました。あの松尾芭蕉も「草の戸や 日暮れてくれし 菊の酒」という句を残しています。
生薬学的に菊花は肝の鬱熱をとり、ストレスなどからくる目の疲れに効果的とされています。かの「神農本草経」でも「上品」とランクされ、常時服用することで長寿を得られる薬草と記載されています。
実際の臨床現場では菊花のみを使用することは珍しいですが、春に良くみられる身体的なトラブル(目の疲れや充血、イライラ、ホットフラッシュ、花粉による目のかゆみ)に処方される生薬として欠かせません。
日本でも菊花は「香菊花」という商品名で販売されています。お湯に溶かすだけで服用できるので今までのように煎じて飲む必要がないため、とても身近なお茶になりました。花粉症の人にも、また目が疲れやすい人にもお勧めです。
香菊花[健康食品]60包 5,400円