若く元気な肉体と精神は腎の強弱で決まる
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
私も今年で見事に40代の仲間入りを果たしました。
大学時代にバスケ部のOB会で40代の先輩がいらっしゃるとずいぶんと年上に感じましたが、いざ自分がそのステージに入ってみるとさほど志向も趣味も変わっていない事に気が付きます。
今でもよく聞く音楽はB’zだし、さらに好みのアルバムは確か私が中3の時にリリースされた『survive』です。『Liar!Liar!』とか『calling』とかが入っているアルバムです。
いくつになっても好きな音楽は変わらないものですね。
さて、タイトルについて。
同い年でも若く見える人と老けて見える人がいますが、漢方においてそのキーワードは『腎』になります。
漢方における腎は西洋医学の腎臓とは違い、『成長、発育、生殖を主る』という考えがあり、『人の老化は腎の老化』という言葉もあるほど、人間の老化に密接に関係しています。
腎が丈夫な人は何歳になっても若々しく、声も大きく、活力もあり、生命力を感じます。
逆を言えば、腎が弱いと、老けて見える、疲れて見える、声が小さい、意欲がない、性的な魅力がない、などの特徴が出てきます。
腎の強さには生まれる前の親から受け継ぐ『先天の精』と、生まれた後に飲食や生活により獲得する『後天の精』の2種類があり、
今の腎の強さ=先天の精+後天の精
というわけです。
この二つの精のなかで、自分で獲得できるのは後天の精となります。
極論を言えば、後天の精を積極的に獲得する生活をしている人と、そうでない人では同い年でも腎の強さに差が出てきて、いわゆる『同い年なのに老けて見える人、若く見える人』の差が出てきます。
では、後天の精、腎を丈夫にする生活習慣をご紹介しましょう
①胃腸を丈夫にする、胃腸に負担をかけない
漢方には『脾』と呼ばれる、胃腸に近いような働きをする臓があります。
少し難しいですが、脾と腎には相克という関係があり、脾に負担がかかると腎の働きを抑制すると考えます。
暴飲暴食や冷たい飲食、消化の悪い食事は脾を傷つけるため、注意が必要です。
②適度に運動し肺を丈夫にする
漢方における『肺』は腎にとって『親』の立場にあると考えます。
これを相生と呼び、肺が丈夫であれば腎も丈夫になる、という考え方です。
肺を丈夫にするためにも、適度な運動はお勧めです。
③ストレスをうまく発散し肝を守る
相生の関係は肺が腎の親であるとすれば、腎は肝の親になります。
肝はストレスに弱い臓であるため、寒暖差や気圧差以外にも、人間関係によるストレス、生活リズムの不安定などの影響も強く受けます。夜勤がある、ハラスメントで苦しんでいる、などは肝の不調を招きやすくなります。
以上のように後天の精を獲得し腎を丈夫にするためにも『飲食に気を付け、適度に運動し、ストレスを避ける』というのがとても重要です。
どうでしょう?確かにいつまでも元気で若い人ってこういうことに気を付けている感じがしますよね?
そういうことが難しい、という人は腎を補う補腎薬を服用することをお勧めします。
補腎薬には様々な種類があるので体質に応じて使い分ける必要があるので、ご注意ください。
というわけで今回のブログは若い精神と肉体を獲得するために腎を丈夫にしましょう、というお話でした。
50歳60歳70歳80歳、、、いつまでも『お若く見えますね』と言われたいですよね?