暑い夏が終われば回復の秋
こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
まだまだ暑い日は続きますが、8月22日の処暑を過ぎたあたりから最高気温も32度前後の日が増えてきました。
いつぞやの36℃・37℃という日が遠い昔の事のように思えますね。
去年の宇都宮で言えば、9月20日を過ぎれば、30℃を超える日はありませんでした。
これから徐々に暑さも和らぎ、秋へと移行していくのでしょう。
さて、漢方や中医学の世界では
春夏→消耗の季節
秋冬→回復の季節
と、考えられています。
春夏は日も長く気温も上がるため、エネルギーの消耗が激しいのは皆さんも体感しているところだと思います。
疲労した心と体を休めるのが秋冬ということです。
しかし、仕事や部活などをみていると秋だからと言って軽めにしよう、という事にはなりません。
人によっては春夏で消耗した心と体を回復することなく秋冬を過ごす人もいるでしょう。
そうすると、【気が弱い状態】になり、【衛気(免疫力)の低下】を招いて、風邪やウィルスへの抵抗力が弱い体になってしまいます。
秋冬になると風邪や喘息、肌荒れが目立つ人は要注意です。
未病先防を大切に
未病先防とは「みびょうせんぼう」と読みます。
字のごとく【病にならないように先に防ぐ】という考え方で、【転ばぬ先の杖】の考え方に似ています。
秋冬の病(風邪・冷え性・関節痛・乾燥肌など)は、その時期になってから慌てて対策をするよりも、前もって対策をするべきです。
特に夏は暑さにより気虚(エネルギー不足)の状態になっている人がとても多いです。
いわゆる過労状態ですね。
そのため、今の時期から麦味参顆粒のような気と陰(潤い・体液)を補う漢方薬は服用しておくと良いでしょう。
特に高齢者や屋外で活動する人にはお勧めです。
食べ物も冷えたもの・水分の多いものは胃腸を冷やして気を作りにくい体質にしてしまいます。
温かいみそ汁や火の通った消化の良い食事を心がけて、回復に努めましょう!