漢方的に見る生理:血の塊は『瘀血』すなわち血行不良のサインかも
こんにちわ、宇都宮市の天明堂薬局の中山です
今回のブログは血行不良を表す瘀血(おけつ)について。
漢方の世界において血は全身を巡りつつ
・栄養を供給したり老廃物を除去したり
・体を温めたり
・精神を安定させたり
などの働きがあると考えられています。
そのため血の働きが悪くなったり巡りが悪くなると
・栄養が届きにくく老廃物が溜まりやすくなる
・体が冷える
・精神が不安定になる
などの症状が起こりやすくなります。
これらを具体的な症状で書いてみると
肌が荒れる 乾燥肌 眼精疲労 ドライアイ 髪が細い・切れる・抜ける 不安感 冷え性 睡眠の質が良くない
などが挙げられます
ゆえに人々が健康的で楽しい毎日を過ごすためにも血流は良いほうが絶対に良いです
さて、漢方薬局でご相談をされた経験がある女性であればおそらく『経血に塊はありますか?』と聞かれたことがあるでしょう。
実は『経血に塊がある』というのは瘀血体質の判断材料の一つになります。
その他にも
・唇の色が暗い
・生理痛が強い
・頭痛
・記憶力の低下
・ストレス過多
・肩や首のこわばり
・しみ、そばかす
などが気になる場合は瘀血と考えて良さそうです。
瘀血は単純な運動不足が原因とは言えず、疲労や低気温、ストレス、メタボでも起こります。
昔からよく言われる『しっかり食べて、運動して、睡眠をとる』という基本的な健康対策が大切なんですね
とはいえ、瘀血状態を生活習慣の改善のみで解決するのはなかなか難しいものです
こういうときこそ、漢方薬の出番です
瘀血を改善するには基本的に活血薬と呼ばれるジャンルの漢方薬を服用することが基本となります
しかし、それ以外の体質にも問題がある場合、補気薬、行気薬、補血薬など様々な漢方薬をバランスよく合わせて飲むことも多々あります
もちろん体質改善の入り口として活血薬のみから服用をスタートするのも良いのですが、まずは専門家に相談してどのような対処法が改善に向けて重要かを聞いてみると良いでしょう。
唯一無二の自分の体と人生だからこそ、血の巡りが良い状態でいたいですね