秋の【憂鬱】対策 早めの準備を

こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。

秋分の日も間近に迫り、朝晩は涼しい風も吹くようになりました。
私は毎朝5時に起きていますが、つい1か月前は起床後窓を開けると、すぐに蝉の声と共にジリジリとした夏の日差しを感じましたが、ここ最近は5時ではまだ薄暗く、ひっそりとしているのを感じます。

ほんの1か月でここまで季節が進んでしまうことに少し寂しさも感じますね。

さて、皆さん、秋はお好きですか?

暑さが過ぎて大好き!という人もいる一方で、秋は何となく憂鬱になってしまう人も多いと思います。

漢方における秋の五志は【悲】

漢方において秋は【悲しい】という感情が起こりやすいと考えられています。

今は春夏と続いた陽の季節が終わり、秋冬と言った陰の季節へと移行する時期です。
そのため、徐々に日が短くなり気温も下がるので心身ともに【陰】の状態が目立つようになります。
陰の特徴は重い・下降・静止・暗い・夜・冷たい・内向的などが挙げられます。
そのため、秋冬は心も体も重く、落ち気味で、アクティブさがなく、内向的思考で暗くなってしまいます。

これが秋の憂鬱の原因なのです。

秋を憂鬱に過ごさないために

秋になると憂鬱になるのは仕方のない事です。
・秋は別れの季節
・秋になるとため息をつく
・秋になると物思いにふける
・秋の夜長
など、昔から言われていますね。

だから、憂鬱になるのは仕方ない!
と割り切る事も実は大切だったりします。

しかし、そうも言ってられないのが現実ですよね。
会社に行っても【憂鬱だから仕事しませーん】なんて言えません。

ではどうすれば憂鬱を少しでも解消できるのか?
これは簡単です。

秋は陰の影響で憂鬱になるのですから、日常に陽を取り入れればいいのです。
陽は軽い・上昇・動く・明るい・昼・温かい・外向的などが挙げられます。
そのため、
・明るい時間に運動する
・好きな歌手のライブに行く
・面白い動画を観る
・外で食事をする
・お風呂にしっかり浸かる
・温かい食事をとる
などを意識すると生活の中に陽が入ってきて、秋の憂鬱を防ぐ事ができます。

くれぐれも…
・夜更かしをして朝寝坊をする
・暗いニュースを見る
・悲しい動画を観る
・いつも家で独りで食事
・シャワーで済ませる
・冷たい食事をとる
なんてことがないように気をつけてくださいね。

まとめ

秋は憂鬱になる!
これはどうにも避けられません(;^ω^)
でも、憂鬱な気分になっても【秋のせいだよ】と思えると少し楽になりませんか?
自分を許してあげる事も大切です。
そのうえで、少しでも陽な事をしてあげてくださいね。

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。