寒さと鬱の関係
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
今週末から来週の月曜日・火曜日と最低気温がグッと下がる予報が出ています。
気温の低下に比例するように店頭では憂鬱のご相談が増えていきます。
今回は気温の低下と鬱の関係について漢方的解説です。
キーワードは『寒邪』です。
寒邪とは寒さをつかさどる邪気です。
人には『正気』と呼ばれる邪気から体を守る気があります。
虚弱体質や過労などが原因で気が不足すると邪気に負けてしまい、体調を崩してしまいます。
特に寒邪には『凝滞』という特徴があります。
これは気血水の流れを停滞させる、という意味です。
そのため
・気の停滞→気分が悪くなる→鬱になる、イライラする、ネガティブになる
・血の停滞→血流の悪化→冷え、頭痛、関節痛
・水の停滞→水分代謝の悪化→浮腫み、乾燥肌
を起こしやすくなります。
秋冬のような寒い時期は寒邪が強くなるため、鬱などのメンタルトラブル、冷えによる体調不良、水分代謝の不調が起こりやすくなります。
今回のテーマである寒さと鬱の関係は寒邪によって気の巡りが悪くなることが原因です。
では、どうすれば寒い時期でも鬱にならずに過ごすことが出来るでしょうか?
その答えはいたって簡単です。
『気の巡り(気分)が良くなる生活』を心がければよいのです。
気の巡りが良くなる生活とは
・運動する
・入浴をする
・誰かと楽しく会話する
・歌を歌う
・お出かけをする
・美味しいものを食べる
・温かいものを食べる
などが挙げられます。
1日を陰陽で分けると太陽が昇っている間はおおむね『陽の時間』なので、日中に運動や誰かと会ったりして活動的に動き、夜はお風呂に入って温かい美味しい食事をとる、というのがお勧めです。
逆に寒い時期に鬱を加速させる生活は
運動をしない、シャワーで済ませる、誰とも会話しない、家にずっといる、冷たいものを食べる、食事を楽しまない
ということになりますね。
これからますます寒くなってきます。
気の巡りを良くする生活を心がけて過ごしていきましょう。