お腹周りが浮腫みやすい人へ
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
梅雨時期ですが、皆さんお元気でしょうか?
湿度も高く、湿気による体調不良も目立つようになってきていますね。
湿度による体調不良の一つに【浮腫み】がありますが、特にお腹が浮腫む人っていますよね?
今日はそんな【お腹の浮腫み】が目立つ人について書いてみたいと思います。
漢方の世界では浮腫みの原因も様々です。
特にお腹周りのぽっちゃりは五臓の中でも脾がそのカギを握ることが多いです。
脾は現代でいう胃腸に近い感じもします。
脾には食べたものを消化して体にとって有益な気血水を生成し、全身に供給する働きがあります。
つまり、脾が弱ると気血水の生成や運搬も低下するため、当然、水の流れも悪くなりお腹周りがポチャっとします。
お腹を動かすとぽちゃんぽちゃんと音が鳴る、という経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか?
脾の特徴の一つに「乾燥を好み、湿を嫌う」というものがあります。
脾が弱い人は水分をガブガブと飲むと簡単に機能が低下してしまうのです。
これを水湿困脾(すいしつこんひ)と呼びます。
脾が弱っている人は以下のような特徴があります。
・倦怠感、無力感、食欲不振
・顔色が悪い、顔に覇気がない
・下痢、軟便
・水を飲んでる割に小便量が少ない
このような症状が目立つ人は生ものや冷たい食事を避ける事がとても大切です。
生姜など胃腸を温める薬味を意識して食べるようにしましょう。
漢方薬としては胃腸の働きを良くしながら水分代謝を改善するような処方が有効です。
苓桂朮甘湯や勝湿顆粒、五苓散などが有名ですが、具体的には体質に応じて服用してくださいね。
これから暑くなってくるとついつい冷たい飲み物を飲みがちです。
お腹のポチャポチャ感、お腹周りの浮腫みを感じる時は脾の働きを良くして水分代謝を改善していきましょう。