口内炎も【体質】で漢方薬は変わります

こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。

4月も後半になると気候が安定してくるかと思いましたが、今日は朝から雲も多く肌寒さを感じます。
寒暖差が激しい日が続くと、自律神経が乱れやすくなるため、免疫力の低下をはじめとする不調が出てきます。

その中の一つが口内炎ではないでしょうか?
私も子供の頃、春になるといつも口内炎ができていました。
口の中は細菌が多いため、免疫力が低下すると炎症が起こりやすいのでしょう。

ここで注意が必要な事は、口内炎も体質によって漢方薬は変わってきます。

今日は体質別口内炎の漢方薬の紹介です。

口内炎は「口の中の炎症」

口内炎とは字のごとく「口の中の炎症」です。
そのため、「炎症」を鎮める「清熱解毒薬」を中心に考える事が基本となります。

しかし、大切なのは炎症が起こりやすい体質を考える事です。

ここでイメージしてもらいたいのが火事です。
火事が起きる時、火事がひどくなる時はどのような状況でしょうか?
・空気が乾燥して乾いた風が吹いている時
・火の近くに燃料があり引火した時
などがありますよね?

口内炎にも同じことが言えます。
口内炎がひどくなる体質も
・乾燥体質
・過剰な熱を摂取している体質
で、症状が悪化します。

乾燥体質とはいわゆる更年期の女性や喫煙者、慢性病で化学薬品を長期服用している人が該当します。
過剰な熱を摂取している体質とは飲酒や香辛料、揚げ物を好む人が該当します。

乾燥体質の口内炎は清熱解毒薬を中心に「潤いを補う漢方薬」を併用すると効果的です。
過剰な熱を摂取している体質は清熱解毒薬を中心に「瀉下薬(便通を促す)」を併用すると効果的です。

まとめ

このように、一口に口内炎と言っても体質によってより効果的に治す方法は変わってきます。
口内炎=○○薬、とただ暗記するのではなく、その人の体質や生活環境まで考慮したうえで漢方薬を服用するとより効果的!
ぜひ、たかが口内炎と侮らずにご相談くださいね!

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。