お正月の口内炎!漢方的に考えると不摂生の証拠かも!?
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
年末年始、皆様いかがお過ごしでしたか?
コロナの影響もあり外出も少なめだったため、お家でゆっくりと過ごされた方も多いのではないでしょうか?
家にいるとついつい食べ過ぎてしまうものです。
正月も明けて今くらいになってくると不思議と口内炎の相談が増えてきます。
たかが口内炎、と思われがちですが、口内炎も体調不良のサインとして見逃すことはできません。
今回は正月明けに多い口内炎の原因について書いていきます。
口内炎とは字のごとく『口の中の炎症』です。
つまり『口の中で火事が起きている状態』ということです。
漢方では『口のトラブルは脾(胃)が原因で起きる』という考え方があります。
辛いものや高カロリーな食事、アルコールなどをとりすぎると、胃に熱がこもり、その熱が口に伝達することで、口内に炎症を引き起こすのです。
カロリーを日本語で書くと『熱量』となることからも、高カロリーな食事は口内炎の原因になる事が分かります。
また、更年期障害など常に体に熱感がある人はさらに要注意です。
更年期障害で火照りやイライラが日常的にある人は『陰虚陽亢(いんきょようこう)』という状態です。
陰と陽はバランスが重要で、陰が不足すると相対的に陽が強くなるため、火照りやのぼせ、多汗などの熱性症状やイライラ、怒りっぽいなどの熱性メンタルになりがちです。
そんな人がお正月に食事の不摂生をすれば、口内炎が起こりやすくなるのは言うまでもありません。
お正月の不摂生のような一過性の口内炎であれば、対処療法的な処方で十分に効果があります。
しかし、更年期障害のような体質として熱性状態が長く続いている場合は、体質そのものを改善しないと口内炎の頻発につながります。
この場合は少し長期的に体質を改善していく処方を服用すると良いでしょう。
たかが口内炎、されど口内炎。
口内炎から今の自分の生活の不摂生を見直すことも大切かもしれませんね!
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