肩こりの原因を漢方的に考える。その①
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
今日のお話は「肩こり」!!
肩こりは「あって当然」と思っている方も多いと思いますが、
実は原因によって肩こりも3パターンに分けられます。
今回から3回に分けてその3パターンを紹介していきます。
自分の肩こりパターンが分かれば、解決策もおのずとわかってきます。
今回ご紹介するのは
風寒侵入タイプの肩こり。
…漢方の世界って本当に言葉が難しいですね(笑)
風寒侵入とは砕いて言い換えれば「寒い風に当たって起こる肩こり」です。
皆さんもクーラーの風に当たって肩がこった
寝るときに首肩が布団の外に出ていて肩がこった
などの経験があると思います。
これが風寒侵入による肩こりと考えてください。
このタイプの肩こりは体質的な問題で起こるというよりも、外的要因によって起こるため、あまり問題視されにくいのですが、
ほおっておくと血行不良などの体質的問題に悪化していくこともあるため早期に改善することが大切です。
このタイプの肩こりを改善するにはまず、冷気が直接当たらないようにする事です。
ストールなどで首肩を隠したり、就寝中も首肩が冷えない工夫をすることがポイントです。
それでも、冷気にされされて肩こりを発症したのなら漢方薬を服用すると良いでしょう。
風寒侵入タイプの肩こりに利用される代表的な漢方薬が有名な葛根湯です。
首肩が冷えて凝っている感じがあれば、頓服的に服用すると良いでしょう。
しかし、葛根湯が効果的なのはあくまで「冷やされたことによって起こる突発的な肩こり」です。
そのため、長期的な服用は漢方薬の性質上、あまり良い飲み方とは言えません。
また冷えていないのに肩が凝っている場合はそもそもお薬が間違っていることもありますので、
「肩こり=葛根湯」
という考え方には気をつけましょう。
次回は「浮腫みで肩が凝る!!??水分代謝不良タイプ肩こり」についてです。