不妊治療と漢方薬

こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。

今日は当店で一番相談件数の多い「不妊治療と漢方」について書いてみたいと思います。

当店はだいたい相談の4割が不妊相談になっています。

不妊相談と漢方は特に相性が良い内容です。

それは女性の卵巣機能を高まるうえで「血」がとても重要な役割を担っているからです。

漢方には『女子は血を以て本と為す』という言葉があります。

これは女性の健康や生殖、美容などあらゆる面で「血」が基本(重要)という意味です。

特に女性は生理の関係上、定期的に出血してしまうため、
・血虚(血が不足したり、働きが良くない状態)
を起こしやすくなります。

さらに、運動不足やデスクワーク、シャワー、睡眠不足などが重なると血流が悪くなるため
・瘀血(血流が悪い状態)
も、併発します。

血虚と瘀血が併発すると、生殖器に十分な血が流れなくなります。
それはすなわち卵巣の細胞に栄養と酸素が届きにくい状態といえます。

細胞だって「生き物」です。

ご飯も酸素も与えなければ、活発に働くことはできませんよね?

そのため、卵巣機能が低下し卵の質が落ちたり、最悪な場合、不妊体質になってしまうのです。

血虚と瘀血が併発している人の特徴は以下の通りです。
・生理痛が強い
・生理時にドロッとした塊が出る
・頭痛
・肩こり
・疲れやすい
・立ち眩み
・疲れ目、ドライアイ
・肌が乾燥しやすい(ザラザラすることもある)
・冷え性

どうでしょうか?

不妊相談にいらっしゃる女性のお客様にはほとんどが当てはまることが多いです。

女性としての基本ができていない状態で排卵誘発剤やホルモン補充をしても、なかなか良い結果は望めないと思います。

西洋医学のような高度な医療ももちろん重要です。

しかし、東洋医学のような【体そのものを良い状態にしようとする医学】もとても重要です。

まずは血虚瘀血を改善して、体全身に豊富な血が十分に流れる体質にして、女性としての基本を構築していきましょう。

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。