夏バテと不妊
こんにちわ、宇都宮市の天明堂薬局・中山です。
今日は一見すると何の関係性もないような事も実は関係あったりするかもしれない話を書いてみたいと思います。
それが夏バテと不妊。
ね?関係なさそうですよね。
でも、これが関係なくもないんです。
夏バテは一般的に気虚がベースに起こります。
気は心や体を動かすエネルギーのような存在で、臓腑を動かすにも気が必要です。
脾を動かすエネルギーが足りなければ脾気虚、心を動かすエネルギーが足りなければ心気虚という具合ですね。
なので、夏バテは気虚が原因である、と、ざっくり考えてください。
さて、女性と血の関係性については『女子以血為本(女子は血を以て本と為す)』という言葉があり、女性の生殖や美、健康には血が十分にあり、しっかりと流れていることが重要と考えています。
血の働きや量が足りない状態を血虚(けっきょ)と呼びます。
ここで、血と気の関係性について次のような言葉あります。
それが
気血同源(きけつどうげん)
です。
これは、気も血も源は同じ、という意味です。
そのため、気が不足している状態は血も不足している状態も起こりやすく、逆もしかりです。
つまり、夏バテを起こしている(気虚)と、生殖に関りが深い血の状態も良くない可能性が高い、と考えられます。
妊活中の人は、夏が本格化して毎日のように疲労感に悩まされている場合は、気を補うばかりでなく、血も同時に補ったほうが良いでしょう。
ちなみに気と血を同時に補うことを気血双補と言います。
人参や黄耆などの補気薬を中心とした漢方薬に、当帰や阿膠、白芍など補血薬を中心とした漢方薬を併用するのも1つの方法です。
このように一見すると関連性がないように見える夏バテと不妊。
しかし、そこには気血同源という考えで密接につながっているのです。
妊活を成就するためにも、夏バテをしている人はしっかりと気血の両方を補うようにしていきましょう。
質問やご不明な点があればいつでも質問くださいね(^^♪