不妊症・生理不順にお勧めの漢方薬膳食材
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
今日は生理不順や不妊症で悩まれている方へ実際に店頭でお話している薬膳的なアドバイスを一つ書きたいと思います。
もちろん本格的な体質改善には漢方薬を服用していただきたいと思いますが、サポートの意味でも薬膳的知識は価値があります。
妊活をされている方で『生理不順で排卵日が安定しないため、タイミングをとりにくい』というお悩みを持っている方はたくさんいます。
1~2日程度の差であれば、タイミングにさほど問題もないかもしれませんが、中には1週間近く乱れる方もいます。
漢方や中医学において周期の乱れは五臓の中の『肝』の不調を疑います。
肝は西洋医学的な肝臓とは違います。
漢方における肝には自律神経に関わる働き(疏泄機能)があり、肝が乱れることで自律神経が乱れやすくなると考えます。
肝の疏泄機能が乱れることで卵巣の働きも安定しないことが周期の乱れにつながることがあります。
肝は五志の中でも『怒』の感情と関係が深く、ストレス過多の人は肝の働きが乱れやすくなります。
・夜勤などがあり生活リズムが安定しない
・精神的にストレスの強い仕事をしている
・もともとストレスに強くない
などの人は注意が必要です。
そのため、上記に当てはまり、生理不順のため妊活のタイミングがつかみにくい人は肝の働きを良くする食材を食べましょう。
肝の働きを良くする食材には
・トマト ・ブドウ ・ニラ ・アスパラガス ・グレープフルーツ ・クコの実 ・梅 ・酢 ・昆布
・イカ ・ホタテ ・あさり ・鱈
などが挙げられます。
また補助的に瘀血を改善する食材もとるとより良いでしょう。
・ニラ ・ネギ ・玉葱 ・鯵 ・鰯 ・わかめ ・紅花 ・青梗菜
などが挙げられます。
なにより、肝の働きを良くするには
・生活のリズムを安定させる
・ストレスが強い職場なら思い切って辞める(変える)
・運動や入浴、楽しい会話などをする
というのが何より大切です。
食材だけでなく生活面での改善もしていきましょう。