経血のドロッとした塊は漢方的に考えると妊活に悪影響
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
今日は生理の時にドロッと塊が出る人へ書いてみたいと思います。
生理の時にドロッとした塊が出る人は中医学的に考えると『瘀血』と呼ばれる状態です。
瘀血とは、現代的に言うと『血行不良』とか『血液ドロドロ』とかに近いかもしれません。
そもそも『血』には以下のような働きがあると考えています。
①体の組織に栄養や潤いを運ぶ働き
②体を温める働き
③精神を安定させる働き
などです。
他にもいろいろありますが、代表的なところだとこの3つが挙げられます。
つまり、血の働きが不十分だと
①肌がカサカサ、髪の毛パサパサ、ドライアイ、爪が薄いor割れる、瞼がピクピクする
②冷え性、足がつる
③不安、不眠、ネガティブマインド
などを引き起こします。
瘀血になると血の流れが悪くなるため、血の働きも不十分になります。
血は妊活において卵巣や子宮に栄養を運ぶ存在と考えます。
そのため、瘀血になると栄養が生殖器にいきわたりにくくなるため、質の良い卵が取れにくくなる、という考え方があります。
『体外受精を試みているのに採卵時に良い卵が取れない』
というご相談を多く受けますが、中医学的に考えると質の良い血が十分に流れていない事も原因の一つとして考えます。
そこで、質の良い血を作り、血流を良くする漢方薬が必要になるわけです。
生理の時に血の塊が出ている人はどんなに高度な医療を受けても、体質に難点があるわけですから良い結果も得られにくいです。
今一度、自分の体質を良く理解し、体そのものを良くする事の大切さを感じていただきたいと思います。
とはいえ、生理の状態は女性同士でもなかなか比較する機会がないため、自分の生理の状態が良いのか悪いのか分からない人も多いです。
妊活をしている人も、今後妊活をする人も、まずは生理の状態を確認し、体質を改善していくことをお勧めしたいとおもいます。
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