漢方において、女性と血はとても深い関係があります
中医学において血には以下のような働きがあります
- 身体に栄養を与える
- 体を温める
- 精神を安定させる
そのため、中医学において血虚(血が不足したり血の働きが悪い状態)になると
- 体に栄養がいかない髪がパサついたり細くなる 肌が荒れる(乾燥する) 爪が薄い 目が疲れるetc
- 体が温まらない冷え症になる のぼせやすくなる 上半身は暑くても下半身は冷える
- 精神が安定しないイライラ 鬱々 入眠困難 眠りが浅い PMS
などの症状が表れやすくなります。
女性は生理の関係上、定期的に血を失います。
本来であれば不足した血を補えるだけの食事を取れれば良いのですが、ダイエットや偏食などにより十分な食事をとれていない方が多いです。
そのため、血虚は男性よりも女性の方が圧倒的に多くみられる症状です。
食事で十分な栄養が取りにくい場合や血虚の症状が表れている場合は血を増やす「補血作用」のある漢方薬を服用すると良いでしょう。
補血作用のある漢方薬
- 婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)この漢方薬は補血作用に特化し、なおかつ卵巣機能の向上にとても期待できる生薬である当帰をとても多く含んだ漢方薬です。
そのため補血を目的とする以外にも妊活、アンチエイジング、美肌、生理不順改善、などにとても効果的です。
甘いシロップ状で黒糖をお湯で割ったような味わいのため、漢方薬が苦手な方にもとてもお勧めです。
- 参茸補血丸(さんじょうほけつがん)この漢方薬は補血作用を目的とする以外に、体を温めることにさらに特化した内容になります。
動物系生薬である鹿茸が入る事で、元気がない、疲れやすい、高温期が低い、冷え症が強いなどの方にお勧めです。
丸薬タイプなので漢方臭さはなく水で服用できる点が◎。
しかし1日に服用する丸薬数が30丸とちょっと多いところが難点です(慣れれば大丈夫)。
他にも血を増やす漢方薬は様々な種類があるので自分の体調やライフスタイルに合わせて選ぶようにしましょう。
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