更年期の女性はなぜ不眠になるのか
こんにちわ!宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
今日は更年期中の女性の不眠の原因について中医学的な観点から書いてみたいと思います。
更年期中の女性の不眠を語るうえでキーワードは『心腎不交(しんじんふこう)』というものがあります。
中医学において心は陽に属し、腎は陰に属します。
心腎不交とは心と腎のバランスが崩れ、心の陽が抑えられない状態を指します。
女性は陰陽学説において『陰』に属するため、更年期はまさに『陰が急激に減る時期』です。
そのため、心腎不交が起こりやすく、火照り、のぼせ、多汗、イライラ、そして不眠を起こしやすくなります。
漢方薬でいえば瀉火補腎丸や天王補心丹などが有名ですね。
気をつけないといけないのが食事です。
陰陽のバランスが乱れ、陽が上昇傾向にある人は、アルコール、辛い物、食べ過ぎには注意が必要です。
これらは体内に過剰な熱を発生させやすく、更年期障害が強くなる可能性があります。
漢方薬を服用すると同時に豆腐やトマト、キュウリなど夏に好まれる食事をとるとより効果的でしょう。