冬は朝寝坊も仕方ない?

こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。

さて、タイトルについて。
皆さんはもし「冬は朝寝坊も仕方ない!」と言われたら、どう思いますか?

「季節なんて関係ないでしょ」
「寝坊が季節のせいなんてありえない!」

そんな声が聞こえてきそうです。

しかし、漢方的に考えると冬は【寝坊しやすい季節】と考えられます。

冬は【蔵】、春に向けて栄養を溜め込もう

陰陽学説において
春夏→陽の季節
秋冬→陰の季節
と、考えられています。

陽は温かく、活動的で、外向きに発散し、上昇する特徴があります。
そのため、春夏は温かく、活動的で体力の消耗が激しくなります。

陰は寒く、静止し、内向きで下降する特徴があります。
そのため、秋冬は体も心も停滞し休息を求めるようになります。

特に夏は陽の極みであり、冬は陰の極みです。

そのため、
夏→朝早くに眼が覚めてしまったり、眠りが浅い傾向。
冬→朝になってもなかなか起き上がれない傾向。
となるわけです。

これはある意味で体にとっては自然な事といえます。
※冬の遅刻は仕方ない、とも言えますね(笑)

遅刻をしないために…

さて、冬は陰の極みであり、朝もなかなか活動的になれないため、起きにくい。
その結果、朝寝坊してしまう。

ということが分かりましたね。

でも、朝寝坊をして遅刻するのはやはり避けたいものです。

そこで気をつけたいのが【夜更かしをしない】ということです。

当然の事といえば当然ですが、冬は十分な睡眠量を求めているのに、夜更かしをしてしまっては十分な睡眠量を確保できず、朝起きるのが辛くなります。

そのため、冬は十分な睡眠量を確保するためになるべく早く就寝することが大切です。

無駄なSNSやテレビゲームはほどほどにして、今よりも30分でも早くベッドに入るようにしましょう。

また、なかなか寝つきが良くない人は漢方薬を就寝前に服用するのもお勧めです。
寝る前に脳が興奮していると寝つきが悪くなるのは当然です。
就寝前に心と脳をリラックスさせる漢方薬を服用することで寝つきも良くなり、眠りの質も高まるでしょう。

その結果、翌朝にすっきりとした目覚め感を得られると思います。

ぜひお試しくださいね!

まとめ

冬は【陰の極み】。なかなか起きられないのが普通とも言えます。
遅刻を予防するためにも早く寝る事、そして眠りの質を高める事を大切にしてくださいね。

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。