睡眠を疎かにする事は死を早める事になるかも
こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
ちょっとショッキングなタイトルをつけてみました。
睡眠不足は死を招く、そんなことを書くとドキッとしてしまう人も多いと思います。
しかし、これは紛れもない事実です。
今回は目をそむけたくなるけど、睡眠不足がもたらす人間への悪影響をデータと共に見ていきましょう。
まず、睡眠不足がもたらす代表的な症状として冠状動脈性心疾患があります。
いわゆる心臓のトラブルです。
あらゆる人種や民族、年齢を含めた50万人を追跡調査したところ、睡眠時間が短くなればなるほど冠状動脈性心疾患の発症リスクが上がることが分かっています。
そして、これが原因で死亡するリスクは45%も上がります。
日本においても同じような結果になっています。
4000人の日本人を対象に睡眠時間が6時間未満と6時間以上にわけると、1回以上の心停止経験リスクが400~500%上昇したそうです。
もちろん、睡眠時間が6時間未満のグループが、です。
他にも脳卒中のリスクが200%上昇したという報告もあり、睡眠不足が死に直結する、もしくはQOLを大きく低下させる要因になる可能性を示しています。
人がいつまでも健康的に長生きするためにも睡眠の重要性は無視できないものなのです。
漢方薬で眠りの質を高めよう
漢方では数千年の歴史の中で、様々な不眠のタイプを研究し、それに適した漢方薬が開発されてきました。
不眠の原因は簡単なものでも7種類あり、さらにそれが併発していることを考えると、不眠の原因はまさに十人十色・千差万別と言ったところです。
一番気をつけないといけないのは【不眠の漢方=○○】と紹介している記事です。
これはかなり危険であり、誤解を与えかねません。
例えば、【美味しい味付け=塩味】と書かれたら、【そんなの人によって好みは違うでしょ?】と思いますよね?
不眠も個性があるので、万能の不眠改善漢方薬などありません。
必ずカウンセリングの上でどのタイプの不眠なのかを見極め、それに合った漢方薬・食養生・生活養生を心がける事が大切です。
そういう意味でも自己判断はせず、必ず専門家に相談するようにしましょう。