春に起こりやすいストレス性不眠
こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
プライベートな事ではありますが、先日の土曜日と日曜日に1泊2日で熱海へ旅行に行きました。
海なし県の我々からすると朝に海沿いを散歩するなんて夢のようでして(笑)
言わずもがな、子供たちはテンションが上がり見慣れない鳥にも大興奮でした。
屋上の貸切露天風呂は少し風が冷たかったですが、それでも家族みんなで海を観ながらお風呂に入れるなんて、、最高以外の何物でもないですよね。
ストレスフリーな楽しい2日間を過ごすことが出来ました。
さて、ストレスフリーとは書いてみましたが、今の時期は季節の変わり目、寒暖差、環境の変化、仕事内容の変化など様々な変化にさらされて、1年で最も【ストレスを感じやすい時期】になっている人もいると思います。
そして、ストレスから不眠になっている人も多いでしょう。
今回は、ストレスが不眠の原因になる理由を漢方的に書いてみたいと思います。
ストレスが不眠の原因になる理由
さて、皆さんは日中に嫌なことがあったり忙しかったりした夜、ベッドに入っても
【頭の中が騒がしい】
【考え事がグルグルとよぎってしまう】
【気が付くと眉間に力が入っている】
なんてことはないでしょうか?
これらの原因は【気】が頭部に上昇し、脳が過剰興奮になっている可能性が高いです。
【気】とは簡単に言えば心や体を動かすエネルギーのような存在です。
【気】を陰陽の特徴から考えると、【陽】の性質があるため、気は動きが悪くなると上昇してきます。
人間の体の一番上にあるものは【頭】であるため、動きの悪い【気】は【頭】に溜まってきてしまい、過剰な興奮や熱を生み出します。
自然な入眠は脳も心も【クールダウン】する必要があるのに、いつまでもたっても脳がヒートアップして寝つきが悪くなってしまうのです。
そしてこの【気】の巡りを悪化させるのが【ストレス】です。
皆さんもイライラしたりデスクワークが長くなると
・頭痛がする
・怒りっぽくなる
・首肩が凝る
・息苦しくなる
そんな経験あると思います。
これらもすべて気が上昇していることが原因の一つです。
では、どうすれば気の上昇を防ぎ、脳と心をクールダウンすることが出来るのか?
それは、とても簡単な事です。
ずばり【気分を良くする】です。
【気分】とはまさに【気の分散】であり、【気分が良い】とは【気が上手く分散している状態】と言ってよいでしょう。
対照的に気の巡りが悪い状態を専門用語で【気の巡りが鬱滞(うったい)する】と言います。
鬱滞には【鬱】という言葉があるように、いわゆる【鬱になる】とは【周りが見えず一つの事に集中しすぎている状態】と考えられます。
つまり気分が悪いのです。
ストレス→気が鬱滞する→気が脳に過剰に上昇→不眠→生活リズムが崩れる→日々の生活が辛くなる→ストレス→気が鬱滞する→…
という流れに入ってしまうと、心のトラブルを引き起こし、不登校や鬱、5月病になっていきます。
就寝前には必ず仕事や勉強から距離を置き、心や体を休める時間を持つことが大切です。
まとめ
仕事や勉強を就寝のギリギリまで行うのは質の良い睡眠を邪魔します。
なぜなら【頭を使う作業】は頭部に過剰な気を意図的に上昇させているからです。
ではどうすれば良いのか?
それは早寝早起きをして【朝にする】です。
そうすれば、睡眠の質も良くなり、朝の頭がすっきりした時間に仕事勉強ができるのでとてもはかどります。
さらに言えば、就寝前には脳の興奮を鎮めるような漢方薬を服用するとさらに睡眠の質が良くなります。
良き睡眠が心と体の疲労をとり、翌日のフレッシュで元気な仕事勉強につながります。
まずは質の良い睡眠をとるためにも『夜間のストレスを避ける』を意識してくださいね。