眠りの質を良くするための夕食のポイント
こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
今朝の宇都宮は寒かったですー。
朝5時に起きて、着替えて、冠元顆粒と麦味参顆粒とサプリもろもろを飲んで車に乗り込んだんですが、気温計が『3℃』…。
さすがに『さっむぅ~』と独り言を言ってしまいました。
これからますます寒くなってくるのかと思うと少し気が重いですね(;^ω^)
寒くなるとついついベッドにいる時間が長くなりますが、中にはベッドに入ってもなかなか寝付けずに困っている人もいます。
その要因の一つとして夕食が挙げられるのをご存知ですか?
夕食によって眠りの質が左右されるなんて意外かもしれませんね。
食べ過ぎは不眠の元
中医学や漢方には『食積(しょくせき)不眠』というものがあります。
ご飯を食べすぎたことで寝つきが悪くなったり、眠りの質が悪くなる状態です。
皆さんも、夕ご飯を食べ過ぎた時に『苦しくて眠れない~』なんて経験ありませんか?
あれが食積不眠です。
この原因は実にシンプルです。
私たちの『胃』は受納・腐熟・降濁という働きがあります。
ちょっと難しいですよね(笑)
シンプルに書けば『胃』には食べ物を納める・消化する・食べ物を降ろすという働きがあります。
そのため、胃の働きを超えるような食事量をとったり、胃が弱っていると…
食べ物を戻したくなる(吐き気)
消化不良になる(胃もたれ)
食べ物が降りない(気が降りない・脳の興奮)
を引き起こします。
そのため、『なんだかお腹がムカムカして、気持ち悪くて、イライラして眠れない』なんて事が起こりやすくなります。
ここまであからさまな症状が出る場合は本当に暴飲暴食をした場合だと思いますが、ここまでの症状が出なくても、寝る直前に食べたり、油っこいものを食べたり、ストレスで胃の動きが悪くなっていると、胃に負担をかけてしまい睡眠の質が悪くなります。
夕食のポイント
寝る直前の夕食や暴飲暴食が睡眠の質を悪くするのであれば、睡眠の質を悪くしない夕食のポイントは実に明快です。
・夕食は腹6~7分目にする
・寝る4時間前までに済ませる
・揚げ物、冷たい物、過剰な水分は飲まない
・よく噛んで食べる
・香辛料は控える
これらを気を付けるだけで、寝つきが良くなり、睡眠の質も良くなり、翌朝の起床時のすっきり感も良くなってきます。
でも…、これらを気を付けていても、そもそも胃が弱くて不調を感じてしまう場合もあります。
そのような場合は食後に消化を助けるような漢方薬を服用するのも良いでしょう。
代表的な生薬は山査子、麦芽、神麹などが挙げられます。
山査子…肉類、油っこいものの消化を助ける
麦芽…小麦粉でできたものの消化を助ける
神麹…米類の消化を助ける
などの特徴があります。
漢方薬にはこれら3つの生薬が配合されているものもあるので、胃が弱い人は夕食後の習慣にしてみても良いかもしれません。
まとめ
睡眠の質が悪くなるとついつい睡眠薬を思いつきますが、実は夕食のメニューや胃の状態が不眠に影響することもあるなんて、面白いですよね。
ぜひ夕食のメニューや食べ方、時間、そして自分の胃の状態を確認してみてくださいね。