秋こそ睡眠の質を大切に
こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
爽やかな陽気が続く秋ですが、来週の天気予報を見ると気温が一段階下がるようですね。
最低気温も5℃という日もあるみたいで、暦通り冬らしさも出てきそうです。
皆様どうか体調管理には十分にご注意くださいね。
さて、皆さんはお疲れ出ていませんか?
秋は秋の過ごし方があるのですが、ポイントは『頑張ってはいけない』です。
秋は春夏の疲労を回復すべし
漢方や中医学において春夏秋冬は陰陽に分けると
春夏→陽の季節
秋冬→陰の季節
となります。
陽には発散や上昇、行動、軽い、太陽、などの特徴があるため行動する季節と言えますが、
陰には収める、下降、静止、重い、月、などの特徴があるため休養する季節と言えます。
特に秋は春夏の次に来る季節なので陽の季節により溜まりに溜まった心身の消耗がハッキリと出やすい時期です。
・何となく疲れる
・やる気が出ない
・意欲が湧かない
・めんどくさい
そんな気持ちになっているのも『陰』の特徴ともいえるのかもしれません。
不登校がこの時期に増えるのも無関係とはいえないでしょう。
そんなわけで、秋は行動や発散よりも休息を大切にしてほしいと思います。
ポイントは質の良い睡眠
睡眠中とは考え方によっては最も危険な時間です。
野生動物であれば外敵に食べられる可能性が高まりますし、人間でも誰かに襲われる危険もあります。
寝ないで活動し続ければ生産力はさらに向上するはずです。
しかし、この世のあらゆる動物は睡眠すると言われています。
命の危険があるにもかかわらず睡眠をとるということは、それだけ生物にとって睡眠が価値あるものと言えます。
でなければ、進化の過程で睡眠は消失するはずです。
睡眠の質を良くする漢方薬を
悲しいかな人類は加齢と共に睡眠の質が悪くなっていく事が分かっています。
深いノンレム睡眠の減少は30代からすでに始まり
・40代後半になると→10代よりも60~70%低下する
・70歳になると→10代よりも80~90%低下する
と言われています。
深い睡眠が心身の疲労をとるということを考えると、加齢すればするほど睡眠をとっても心身の疲労回復が上手くいかないことが分かります。
これがまさに
歳をとると回復が遅くなる
に直結していくのでしょう。
そのため、40代を過ぎたらただ眠るだけでなく、いかに質の良い睡眠をとるかが重要になってきます。
そういう点で睡眠の質を良くする漢方薬は現代人にとても有用であると考えます。
もちろん体質に応じて具体的な処方は変わるので、『○○という漢方薬がお勧めです!』という事にはなりません。
必ず体質や体調をご相談のうえで服用する漢方薬は決めてほしいと思います。
まとめ
秋になり、もしあなたが心身ともに疲労しているのであれば、今一度、睡眠時間や睡眠の質を見直す良い機会かもしれません。
秋冬と質の良い睡眠をとり、心身ともに養生することが出来れば、来年の春をきっと良い状態で迎えられるはずです。
睡眠について少しでも気がかりなことがあれば、ぜひご相談くださいね!