【秋の不眠】は漢方で対策を
こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
秋は朝晩と涼しくなり、本来であれば夏に比べて眠りやすい季節になっていくと考えられます。
しかし、【秋になると不眠になる】という人もいます。
これは、秋特有の季節が影響していると考えられます。
秋は【悲】の季節
漢方や中医学において不眠の原因にメンタルの失調があります。
特に不眠をもたらす感情は憂・怒・思・悲になります。
思の感情に関わる脾と悲の感情に関わる肺は母子の関係にあり、脾が弱ると肺が弱る特徴があります。
そのため、脾の働きが弱い人が秋になると【思い悩む、悲しい、落ち込む、鬱々する】という精神状態になりやすくなり、これが不眠の原因となっていきます。
ベッドに入っても考え事をして落ち込んだり、クヨクヨして眠れない、というのが特徴です。
漢方で【悲】に負けないメンタルを…
メンタル的に弱っている人は精神的にも肉体的にも疲労していることが多いです。
皆さんも思い起こしてほしいのですが、疲れがたまっているときってネガティブになりがちですよね。
『疲れれば疲れるほど、前向きになれるんです!』
っていう人はいませんよね?
そういう意味では朝と寝る前で服用する漢方薬を変える事も大切です。
朝は気を増やし、気を増やしたり、上げるような漢方薬を服用し、1日を元気に過ごせるようにしましょう。
夜は疲れた心と体に栄養を与えるような漢方薬、例えば酸棗仁湯や心脾顆粒、逍遥顆粒などを服用するのも良いでしょう。
他にも楽しいDVDを観たり、お風呂でゆっくりリラックスすることも大切です。
悲しいことがあった時はまっすぐ帰宅せずにカフェなどで少し時間をつぶすのも良いでしょう。
まとめ
秋は陰の季節の始まりです。
心が穏やかになれる一方で【悲】をはじめとするネガティブな感情が生まれやすい季節でもあります。
ベッドに入ると落ち込んだり、悲しい気持ちになってしまう場合は、心に栄養を与えるような漢方薬で心身を休ませてあげてくださいね。