寝る前のブルーライトは睡眠を遠ざける

こんにちわ、春が少しずつ深まっていくと増えていく相談の一つに『入眠困難』があります。

入眠困難はストレスや過労、更年期障害、老化、飲食の不摂生など体質による問題もありますが、意外と無視できないのが生活習慣による入眠困難です。

その代表的な生活習慣が就寝前のスマホです。

 

なぜ就寝前のスマホはNGなの?

睡眠のスイッチを入れる段取りに、視交叉上核(しこうさじょうかく)の存在を無視することはできません。

視交叉上核は眼球から伸びている、ちょうど視神経が交差する辺りに存在し、眼球から送られてくる光を通じて体内時計をリセットするなどの役割があります。

私たちは夜になると視交叉上核から『メラトニンを分泌せよ』という指令が出ます。

するとその指令を受け取った松果体がメラトニンを分泌し、体は睡眠への準備を始めます。

つまり、就寝前は暗い環境に身を置き眼球からの光はなるべく減らした状態が理想的です。

就寝前のスマホは、これから寝ようとする脳をたたき起こし睡眠への準備から遠ざけてしまいます。

不眠症のお客様に多い問題行動が

『眠れないから、寝る前に【寝れない原因】をスマホで検索してしまう』

というものです。

その行為そのものが、入眠困難の原因になってしまうのに…。。。

また、同様に入眠困難や不眠のお客様のお話を聞いていると多いのが

『夜中に起きてしまったからスマホを見ていた』

というものです。

これでは夜中に覚醒した脳に『もう朝だよー!起きなさーい!』と言っているようなものです。

夜をちゃんと『寝る時間だよ』と脳に教えるためにも、枕元のスマホはなるべく遠ざけ手の届かない場所に置くようにしましょう。

まとめ

春は季節の変わり目、環境の変わり目、人間関係の変わり目などストレスも多く入眠障害や睡眠障害が起こりやすい季節です。

その原因を知りたい!とスマホを手に取る気持ちはわかりますが、それはあくまでも日中まで!夜はなるべく明るい光を見ることは避けましょう。

漢方薬や西洋薬もあくまで入眠や睡眠のサポートです。

薬さえ飲めば、どんな状況でも眠れる!なんて、逆にその薬が怖くなりませんか?

少ない薬でぐっすり眠るためにも、NG行為をなるべく避けてくださいね。

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。