深い眠りが脳の若さを維持する
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
暑い夜が続き、睡眠の質が低下している人が多いですね。
『眠り』は一説にはこの世のあらゆる動物が行っているようです。
眠っている最中は無防備ですし、餌も獲得できない、外敵に襲われる可能性があるわけですから、進化の過程で『眠らなくても良い』と進んでも良さそうですが、危険を冒してまで『眠り』を維持するということは、眠りが『危険以上に有益な事』だと判断されているからでしょう。
さて、そんな眠りですが、脳の機能の維持にとても重要であることはご存知でしょうか?
睡眠不足がしばらく続くと思考が停止したり、イライラしたり、味覚が変化する経験は多くの人が体験しているはずです。
面白い実験では思春期のラットにカフェインを投与するとノンレム睡眠が阻害され、脳の発達に障害が出た、というものがあります。
受験勉強を頑張ろうとコーヒーを飲みつつ、夜更かししても、実は勉強がはかどるどころから脳の発達を阻害してしまうわけです。
効率よく勉強をするためにもコーヒーで夜更かしするより、脳の疲労をとるための睡眠時間を維持できるようにタイムスケジュールを組んだほうが良さそうです。
お年寄りの方も、夕食後にコーヒーや緑茶は脳の機能維持のためには避けたほうが良さそうです。
カフェインによりノンレム睡眠が阻害され、記憶の定着が邪魔されてしまうからです。
夕食のカフェインはそのまま認知症へのパスポート、なんて、過激かもしれませんが、あながち間違いではないかもしれません。
夏は睡眠が浅くなる傾向があり、深いノンレム睡眠がとれにくくなります。
漢方薬で脳の過剰な興奮を自然な形で鎮めることが、とても大切です。
また、夏の疲れは秋冬に顕著に表れます。
秋冬に発症しやすい鬱を防ぐためにも、夏の内から質の良い睡眠をとれるようにしていきましょう。