睡眠不足は攻撃的な性格になる事も
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
今日は、睡眠不足が攻撃的な性格の原因になる、ということについて西洋医学・漢方の両方から書いてみたいと思います。
まず、西洋医学的に分かっていることをまとめると、
脳の中の偏桃体という場所と前頭前皮質という場所の関係性が重要です。
イメージすると
偏桃体=アクセル、前頭前皮質=ブレーキ
のような役割です。
偏桃体が過剰に働くと攻撃的で原始的な感情を生みます。
前頭前皮質は合理的な思考や、論理的思考、意思決定をする場所です。
徹夜をすると偏桃体の活動が60%も増加したというデータもあり、睡眠不足は偏桃体の過活動を起こし、怒りの感情が目立つようになります。
これは例えば、子供がかんしゃくを起こしたりしたときに
『この子は昨晩、あまり寝れなかったのよ』
という事からも分かりやすいですね。
漢方的に見ると、夜は陰の時間となります。
陰は静止、休息、養う、などの意味があるため、夜に十分な睡眠をとらないと陰を補うことが出来ません。
陰と陽はバランスが重要で、陰が不足するということは相対的に陽が上がってしまいます。
陽は活動、動く、攻撃、などを引き起こすため、陽が過剰に上がると怒りの感情を引き起こすのです。
これは陰虚陽亢と呼ばれ、古来より睡眠不足が怒りの感情を生む、という認識があったことを示唆しています。
このように現代医学においても古来からの漢方医学においても睡眠不足は『怒り、キレる、我慢が出来ない』などの感情的トラブルを起こすことが分かっています。
春は自律神経が乱れ人間関係が難しい季節です。
春だからこそ、十分な睡眠時間を確保できるように1日のタイムスケジュールをデザインしていきましょう。