【摩訶止観】で心を落ち着かせよう

こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。

今日は摩訶止観について書いてみようと思います。
【まかしかん】、なんだそれ?
という人も多いと思いますが、止観とは【煩悩を止めて観る方法】です。

以前私がブログに書いた【自分会議】に似た内容だったので、私自身も【摩訶止観】を知った時に【知らないうちに止観していたんだなぁ】と、とても驚きました。

止観を具体的な内容で紹介すると、例えば
【同窓会で久しぶりに会う人から自分を見下すようなことを言われて腹が立った】
という事があったとしましょう。

この時に【ムカつく!腹立つ!イライラする!】と、不機嫌になってはいけません。
いや、瞬発的にはそうなったとしても、いつまでもその感情を引きずることは何のメリットもありません。

こんな時、負の感情から自分を切り離す方法として止観はとても役に立ちます。

【腹が立つ】という感情が芽生えたら、【腹が立った】という感情を観て(客観的に考えて)ください。
落ち着いて、自分の気持ちを止めて客観的に観ているとこんなことが浮かんできませんか?

【見下すようなことをいう人こそ、本来は人として見下されるべきだ】
【そもそも、あいつとは久しぶりに会ったわけで、自分の今の現状なんて知らないじゃないか。】
【現実を知らない人間の発言なんて、真実じゃない】
【今後また会うのも数十年先の人間だ。そんな人間に酒の席で勘違いな事を言われても、腹をたてる必要ないじゃないか】
【こんなことで腹を立てるなんて馬鹿らしい。俺らしくないな】
【世の中にはもっと辛い人や悔しい人、怒っている人がいるよな】

と、感情の動きを止めて客観的に観ると、自分の怒りがとても小さく感じられるようになります。
視野を狭く、高く、広くしてみると感情すらも薄れていってしまうものです。

目の前のことでいちいちイライラ、悲しい、怒り、不安、不機嫌になる人は、ぜひ止観を試してみてください。
そうすることでネガティブな感情をうまくコントロールできるようになるかもしれませんよ?

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。