人生を春夏秋冬に例えた人生観が好き
こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
朝晩が本当に涼しくなり、一気に秋が到来したように感じられますね。
日中はまだ暑いですが空気がカラッとしているので、そこまで苦に感じません。
時の流れは常に進んでいることを感じるこの頃です。
さて、時の流れが止まらないという点で考えると、人生は「まさにそれ」という気がしますね。
古代中国人も同じような感覚を持っていたようで、人生について考えた時に「まるで春夏秋冬のようだ」と考えた思想があります。
五行学説においてはそれぞれの季節にそれぞれの色があり、
青春・朱夏・白秋・玄(黒)冬となります。
そして、青春・朱夏・白秋・玄(黒)冬を人生にあてはめ、それぞれの時代にあるべき生き方や考え方を説きました。
青春…13歳~20代
青春時代は木々が伸び伸びと生い茂っていくように成長していく時代を指します。
我々が日頃から使う「青春している」は、まさにここからきています。
五行学説において青春に対応する五臓は肝になりますが、肝には五志の【怒】とつながりが深いため、肝が乱れると怒りの感情が現れやすくなります。
感情的にぶつかり合うまっすぐな気持ち、これぞまさに青春と言えるのかもしれません。
人生においてこの年頃は、様々な事に挑戦しまさに「学を志す」が大切と考えます。
親から見ると無謀に思える事や、意味のないように思える事も、本人が情熱を燃やし励むのであればなるべく頭ごなしに制止しないほうが良いかもしれません。
朱夏…30代~50代
朱夏はまさに真っ赤に燃える太陽のような季節であり、社会・家族における自身の存在も中心的で働き盛りと言える時代です。
責任も重く、人生において最も忙しいと言えます。
「朱夏の前半は身をたてる事。惑わなくなる事。が大切とし、後半には天命を知る事が大切」と考えられています。
平たく言えば、30代は立身出世を。40代はうろたえず、判断力を大切に。50代は自分の使命を悟る。ということですね。
「生きてるといろんなことがあるよね…」
とつい言いたくなるのが、この時代という事でしょうか(笑)
人生において最もバイタリティが必要ですね。
白秋…50代~60代前半
秋になると枯れ葉が舞い落ち、木々はスッキリとし、何となく寂しい気持ちになります。
人生においてもこの年代は落ち着きや深みが増して、身の回りの余計なものを整理する時代です。
働き盛りも一旦終了し、会社でいえば、経験などを次世代に伝える世代になります。
朱夏世代を邪魔することなく、あえて「人の言葉を素直に聞く事」が大切です。
人生も50代に入ると、身体的にも衰えが目立つようになるため、一線を退く勇気も必要かもしれません(今の日本はこれが難しいのよね…)。
玄冬…60代後半以降
玄冬は人生の最後を迎える時代へと入ります。
また玄は玄人という言葉からも分かるように素人は対照的に熟練された意味も持ちます。
「思うがままに振る舞っても道を外れない」とも言われる時代ですが…、本当にそうかな?(笑)ちょっとこの辺りはツッコミどころがありそうな気もします。
まとめ
この世のあらゆる動物が誕生~成長~老化~死を迎えます。
そして時の流れは進む以外ないので、誰しもが受け入れなくてはいけません。
自分の人生を大きなロードマップに例えた時、自分は果たしてどの位置にいるのか…、そんなことを秋のカフェでゆっくり考えるのも良いかもしれませんね。
僕はまだまだ朱夏かぁー!
無理せずかんばらないと、ですね♪