酒とどう付き合う?ちょっと思ったこと

こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。

突然ですが、皆さんはお酒飲みますか?

 

僕は筋トレの日以外は飲んでも良い、としているので週に2日程度飲んでいます。

さて、世の中的には酒って今ではすっかり悪者になりつつありますよね(笑)

昔は『飲みにケーション』なんて言って、お酒を飲んで本音で語ってこそ仲良くなれる、みたいな風潮があったと思いますが、今では『飲まないコミュニケーション』が理想的という考え方もあります。

さらに酒がもたらす健康被害が日に日にアップデートされるようになり、『酒なんて飲まないほうが良い』という意識も徐々に根付いています。
海外では「sober」(シラフ)、「curious」(好奇心)を合わせたソバ―キュリアスという考え方も増えつつあり、『しらふでいる事がかっこいい』『酔っぱらいはダサい』という意識が広まりつつあります。

お酒が好きな人にとっては少し肩身が狭い世の中になりつつあるのかもしれません。

さて、改めて『酒』の働きって何でしょうか?

酒は脳の機能を鎮静させる働きがあります。

面白いのはまず前頭前皮質とよばれる合理性や倫理性、社会性をコントロールする部位を麻痺させるところです。
酒を飲むと倫理に反した言動をしたり、合理的な思考が低下してり、ルールを守らない人が出てくるのも前頭前皮質がアンコントロール状態だから、と言えます。

しかし、逆を言えば日中に合理的思考や倫理観、社会性を重んじている人ほど、お酒を飲むとその緊張が解けてリラックスできる、ともいえるのかもしれません。

悲しいかな、日中にストレスを抱えながら一生懸命過ごしている人ほど、お酒がもたらす脳の麻痺状態を欲してしまうのかもしれませんね(;^ω^)

しかし、先にも書いたようにアルコールは様々な健康被害をもたらします。

特に睡眠への悪影響は顕著です。

私たちは日々の活動で生まれる脳の疲労物質(βアミロイドなど)を質の良い睡眠により除去していますが、アルコールの影響で睡眠の質が悪くなると脳のゴミを除去することが出来ず、結果として脳の疲労がどんどん溜まりやすくなります。

結果的に朝起きても頭も体もダル重く、職場に行っても頭がすっきりせずやる気もなく、集中力もなく、イライラしやすい状態になります。

そんな状態で良い仕事ができるはずもなく、周りから高評価を得られることもないため、またイライラして、そのイライラを酒で鎮静する。

しかし、その酒のせいで翌朝も体も脳も疲労が取れず…
という分かりやすい負のスパイラルに落ちている人も大勢いると思います。

やはりお酒は習慣的に飲まないほうが良いですね。

まとめ

私は酒を飲みますが、アルコールがもたらす悪影響を勉強すると、毎日飲むのが少し怖くもなります。
特に40代に入って気力や体力も下がりはじめ、疲労も取れにくくなってきていることを考えると、酒が『楽しい物』から『本当に必要な物?』となりつつあります。

とはいえ!友達と飲むお酒は最高!
酒は飲んでも飲まれるな、いつまでも健康に楽しく酒と付き合いましょう。

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。