漢方薬が効きにくくなる?うっかり行動
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
漢方薬が効きにくくなる行動!
んなもんあるかーい!?とツッコミたくなる人もいるかもしれませんが、残念ながらあるんです。
今日は例をいくつか挙げてみようと思います。
当てはまる人は要注意ですよー。
①赤いニキビなのに○○を食べちゃう
赤いニキビは一般的に炎症が起きている可能性が高いです。
炎症は【炎の症】と書くように、皮膚で火事が起きているイメージです。
こんな時に食べてはいけないのが、香辛料と揚げ物、高カロリーな食事です。
これらは炎症を助長する傾向があるので、注意が必要です。
『赤いニキビがあるけど、ダイエットのために唐辛子を食べている』
『赤いニキビがあるけど、仕事中は毎日チョコレートを食べている』
『赤いニキビがあるけど、仕事終わりの揚げ物とビールが止めれない』
こんな食事をしていると、せっかく漢方薬で炎症を抑えようにも食事で炎症を助長してしまい、なかなか漢方薬が効果的とは言いにくくなります。
ぜひ、気を付けてくださいね!
②胃腸虚弱なのに○○がやめられない
中医学において脾は『気血生化の源』と呼ばれ、食べたものから気(エネルギー)や血(栄養や潤い)を作る根源と考えています。
脾が弱い人は疲れやすく、倦怠感があり、下痢(軟便)、食欲不振などの症状が目立つようになります。
こんな時に飲食してはいけないのが、冷たい物と過剰な水分です。
脾は湿(過剰な水分)を嫌う(弱くなる)性質があり、冷やされることも良くありません。
『お腹が弱いけど、風呂上がりのビールがやめられない』
『お腹が弱いけど、どうせカロリーとるならアイスでもいいかな』
『お腹が弱いけど、太りたくないから夕食は生野菜のサラダだけにしています』
こんな食事をしていると、せっかく漢方薬で脾を温めたり働きを良くしようとしても、食事のせいで脾が弱くなってしまい、漢方薬が効果的とは言いにくくなります。
③疲労が抜けないのに○○がやめられない
疲労を感じる場合、一般的には気の不足が考えられるため、気を補う補気薬を服用することを中心に考えます。
疲労は、気は補うことも重要ですが、十分な睡眠をとり疲労を回復させることも大切です。
こんな時にしてはいけないのが、夜更かしとアルコールです。
これらは睡眠時間を削り、睡眠の質を悪くするため、疲労を回復しにくくなり、気を補う漢方薬を飲んでいても、元気が出にくくなります。
『疲労感があるけど、夜のゲームがやめられなくて睡眠時間を削ってしまう』
『疲労感があるけど、夜のアルコールはやめられない』
『疲労感があるけど、スマホでSNSがやめられず夜更かししちゃう』
このような生活をしていては、せっかく漢方薬で気を補っても効果的とは言いにくくなります。
今回紹介した『』の文章は全て実際にお客様からご相談いただいた内容です。
漢方薬は体質改善を目的としていますが、体質はその人の生活で作られることが多いため、漢方薬を服用すると同時に自信の生活も見直すことが重要です。
【漢方薬さえ飲んでいれば良いんでしょ?】
ではなくて
【せっかく漢方薬を飲んでいるのだから最大限に効くような生活をしよう】
となると、理想的ですね!