漢方的に考える梅雨時期の倦怠感と対処方法

こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。

 

湿度と気温が高い日が増えてきましたね。

 

湿度が高くなるとなんとなく『気が重い。やる気が出ない。頭が重い』という人が増えてきます。

 

『あー、やる気が出ないなんて…、自分はダメな人間だー!』

『意欲的に仕事が出来ていない自分はダメだー!』

 

と思ったアナタ。

 

それは決してあなたが悪いわけではなく、まさに梅雨特有の邪気が原因かもしれません。

 

その邪気こそが『湿邪』です。

 

湿邪とは字のごとく『湿の邪気』で、この邪気の特徴は

①お腹の調子が悪くなる

②気血水の流れが悪くなる

③下降する傾向があるため、下半身の浮腫みや下痢を起こす

 

などがあります。

 

特に②の気血水の流れが悪くなると先ほどのような

 

気が重い、気持ちがスッキリしない、やる気が出ない

 

などの症状が起こりやすくなります。

 

そういう意味ではこの時期は誰しもがやる気の低下や意欲の低下を招きやすくなります。

 

天候は変えられないので、この時期はそういうものだと受け入れることも大切です。

 

この時期はあえて『無理をしない。頑張らない。』というのも『あり』だということです。

 

私たちはロボットじゃないですからね。

 

常にやる気マックス!なんて、無理があります。

 

私自身も梅雨時期に関しては、『何か新しいことをやらなきゃ!』なんて思わないようにしています。

現状維持なら◎なのです。

少しやる気が落ちても気にしません。

やる気が落ちている自分も受け入れます。

 

そうすることで無駄に自分を卑下することもなく生活できます。

 

ダメでもいいじゃん、梅雨なんだもん。

 

そう言い聞かせてみてください。少し楽になるかもしれませんよ。

 

またこれは自分自身ではなく、他人に対しても意識したいところです。

 

特に上司の方々は部下のヤル気がないと、

『しっかりしろ!まじめにやれ!頑張れ!』

と叱咤したいところですが、

『梅雨でしんどいよな。今は部下が体調を壊さず乗り切ってくれれば良い。』

と思ってほしいところです。

 

四季の特徴が明確な日本。

その季節の特徴を少しでも把握すると日々の過ごし方や考え方にも余裕が生まれます。

 

梅雨は怠くなる!

 

割り切って、気持ちを楽に過ごしていきましょう!

 

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中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。