頻繁に起きる口内炎を漢方的に考える

病気というほどではないし、年に数回しか起きない。

「疲れが出たのかなぁー?」となんとなく痛がっているうちに治ってしまうため、意外と重要視されないのが口内炎ではないでしょうか?

でも、口内炎も実は体からのSOSになっている可能性があります。

 

口内炎は字のごとく「口の中の炎症」です。

いわば、「口の中で火事が起きている」ということになります。

口内炎になりがちな人には大きく4タイプあります。

  1. 心火が過剰になっている心火とは字のごとく「心の火」で、心が燃え上がっている状態を指します。過剰なストレスや夏の影響を受けることが多く、イライラしたり怒りっぽくなったり、眠れなかったり(_😉とにかくメンタルが高ぶりがちな状態にみられます。舌が赤くなっているのも特徴です。(舌の状態が気になる方はご来店の時に一緒に確認しましょうね!)

    このタイプの人は体を冷やす性質のある食材を取ることがおススメです。今の時期でしたらキュウリやトマト、蕎麦、緑茶、ゴーヤ、すいか、大根などがいいですよー!

    逆に絶対に食べてはいけないのは辛い料理!ますます悪化するので注意が必要です。

     

  2. 脾胃に熱がこもっている脾胃とは今風に言えば胃腸と考えても良いでしょう。「熱がこもる」という表現が難しいように感じますが、カロリーを日本語で「熱量」ということで、ピンと来る人もいるかもしれません。つまり「過剰な熱がこもる」≒「カロリーの摂りすぎ」とも言えます。特にお酒、油っこい物は熱に変りやすいため注意が必要です。このタイプの人は熱を冷ますだけではなく体の中の余分な水を出すような食材がおススメです。ハトムギ茶などはリーズナブルで美味しいですし、キュウリやバナナも良いですね。

 

3.エネルギー不足

このタイプの特徴は「口内炎がなかなか治らないこと」です。エネルギーが不足している人 は免疫力の低下を招き、口内炎になりやすく、また治す力も足りないため長期化します。実際には多くないパターンですが、疲労と口内炎が同時に感じるときは体が「休息を求めている」と考えましょう。

 

4.潤い不足タイプ

このタイプは①とつながっているケースが多いです。体には津液と呼ばれる体液のようなものが ありますが、それが不足すると体の中に熱がこもりやすくなり①の状態を引き起こしやすくなります。主に年配の方に多く見らる傾向があり、小まめな水分補給と①で紹介したような食事を摂取する事が大切になります。

 

以上のように、一口に口内炎と言っても、ストレスなどのメンタル系トラブル、食生活の乱れ、疲れ、老化と4つの原因が考えられるため、口内炎ができたときにはどこに原因があるのかも考えていきましょう。そうすることで体からのSOSを感じ、重病につながらない生活習慣で過ごせるようになるはずです。

 

口内炎など些細な症状でもぜひ一度ご相談ください

 

天明堂薬局は1時間に1組の完全予約制漢方相談薬局です。

ご予約はこちらから

ご予約内容の選択|天明堂薬局 (airrsv.net)

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。