病院では難しい症状に漢方的なアプローチは有効です
体調が悪いから病院に行こう…、と診察を受けに行ったのに
「どこも悪くないよ」と言われた経験ありませんか?
「いやいや、体調悪いから病院来てるんだよ!!」とイラついても
「数値は問題ありません。う~ん、少し様子見てください」なんて言われたり…。
ひどいときには「気のせい」って言われたり…。
このような経験をした人は多いですよね。
もう…「とても!」多いです。
病院のことを悪くいうわけではありませんが、確かにこのような対応をされると困ってしまいますよね。
でもお医者さんを責めることもできません。
病院での診察は具体的なものが分からないと対応ができない、という難点があります。
たとえば血液検査。異常があれば血液検査で分かるはず…なのに正常値が出てしまうと、「異常」とはならないわけです。
CTにしてもMRIにしてもそこに「証拠」が見つからなければ「異常」とはならないわけです。
だからと言って、患者さんが嘘を言っているわけでもない、これがいわゆる未病や不定愁訴と言われるものです。
中医学の考えは簡単に言えば、「バランスが乱れている=病の始まり」という考え方です(←かなりざっくりな表現ですが)
だから、少しでも不調があればそれは病の始まりと考えますし、適切な漢方薬を服用することで、病気になる前に改善することができます。
だから、「病気じゃないから薬は飲んじゃいけない」と考えずに「病気にならないために薬を飲む」という考え方もアリなわけです。
そして、そのように未病の段階で対応する習慣をつければ、それすなわち「健康な毎日を送れる」ということです。
しかし、日本人は良くも悪くも「我慢強い」性格です。
ちょっとくらい疲れてても…、ちょっとくらい眠れなくても…、ちょっとくらい食欲なくても…、ちょっとくらい頭痛がしても…。
と、ついつい我慢してしまう人がとても多いですね!
そして、耐えきれないくらいの不調になった時には時すでに遅しで大病になっていることもあります。
漢方薬局を経営しだして感じるのは「当店には笑顔で来店される人が多い」という事。
みんな自分の体質に合った漢方薬を飲んで健康を維持しているから、すごいニコニコしながら来店してくれるんです。
医療機関で患者さんが「ニコニコしながら来店する」なんてかなりレアですよね(笑)
でも、そういう場所なんだと思います。
漢方薬は、ただ病を治すためのお薬ではなく「人生を豊かにする薬」なんだと感じます。