漢方薬を飲むだけじゃダメ?日々の生活を見直すことも大切です
こんにちわ、天明堂薬局の中山です。
今日のブログのテーマは「漢方を飲むだけじゃダメ。生活も変えていきましょう」という内容です。
「生活習慣で改善できないから漢方を飲むんじゃないんですか?」という声も聞こえてきそうですが、実際にあった例を紹介いたしますので、
まずはこの2例を読んでみてください。
ケース① 「赤いニキビがあるけどダイエットのために○○を食べたい女性」
今年、就職をした新社会人さんのご相談がありました。
ご相談の趣旨は「顔に赤いニキビがあるから体質改善で治したい」というものでした。
赤いニキビは「炎症」です。炎症には「炎」という字があるように、皮膚で火事が起きているとイメージしても良いでしょう。
そのため漢方薬は清熱解毒薬を服用していただきます。
しかし、よくよくお話を聞いてみるとこの方はニキビ以外にもダイエットもしているようで、ダイエットのためにある食材を毎日3食欠かさずに食べているというのです。
それが…
七味唐辛子”(-“”-)”
感の良い人ならもうお分かりですよね?
ご存知のように炎症反応が起きているときに辛味や刺激物、脂っこい物を食べることは炎症を助長するためNGです。
イメージとしては火事が起きている所に爆竹や花火、油を投げ込んでいる感じでしょうか。。。
これでは赤いニキビ(炎症)がどんどん悪化するのも当然です。
そこで私は七味唐辛子など刺激物や辛味、過剰な油は赤いニキビには絶対にNGであることを伝え、お肌の調子が良くなるまでは
基本ファストフードや洋食、お菓子類は避けて和食を中心にしてもらいました。
すると徐々に赤みが引いていき、漢方薬の効果も相まってすっかり肌が綺麗になりました。
今では栃木県の乾燥にも負けず美肌をキープしてくれてますし、和食中心にした結果自然とダイエットにも成功しました。
今でも毎月素敵な笑顔でご来店いただいています。
ケース②「下痢体質を改善したいのに○○が止められない男性」
40代の男性会社員さんのご相談がありました。
ご相談の趣旨は「毎朝下痢をしていて、通勤中の車の中でもお腹が痛くなりコンビニのトイレに駆け込むことがある。下痢体質を改善したい」というものでした。
舌の色を見ると白く、舌苔も厚く、水下痢ということもあるので胃腸を温めて水分代謝を良くするような漢方薬を服用していただきます。
しかし、よくよくお話を聞いてみるとお風呂上りにどうしてもやめられない習慣があるというのです。
それが…
風呂上りにビール500mlがぶ飲み”(-“”-)”
もう言うまでもないですよね?キンキンに冷えたビールを空腹のお腹に流し込めばどうなるかは…。
胃腸が急激に冷やされれば下痢になるのは当然です。
仕事を終えた後のビールが生きがいというのですが、こんなことをしていてはどんなに漢方薬を飲んでも体質が変わるわけありません。
そこで、ビールを流し込むことを止めてもらい、アルコールは度数の高い物をゆっくりと飲んでいただきました。
ワインであれば常温で、焼酎ならお湯割り、日本酒なら熱燗で飲んでいただきました。
アルコールの飲み方を変えてもらったところ、ビールじゃなくてもお酒を飲めればよい、ということにご本人様も気が付いたらしく、それ以降はビールを飲まなくなったそうです。
温かいお酒を飲むことで食事もおいしく感じられるようになり、奥様の手料理に舌鼓を打てるようになって、奥様も満足!
ご夫婦の関係もうまくいくようになったとか。
当然、下痢体質は改善できました。
今でも、肝臓の働きを良くするものをご購入いただきに毎月ご来店いただいております。
さて、いかがでしたでしょうか?
この2例を読むと「体調不良になるのは当たり前!」と思う方もいるかもしれませんが、意外と皆さんも
「体質改善をしたいのに生活が伴っていない。悩んでいる体質を改善したいのに真逆の事をしている」
という状態になっているかもしれません。
漢方薬を飲むときは必ず生活のアドバイスも聞くべきです。
そうすればきっと早く改善に向かえるはずですから。