疲れからくる頭痛を治すには…
こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
今日は先日ご来店されたお客様の症例をもとに『疲労からくる頭痛』について書いてみたいと思います。
先日、30代の女性が頭痛のご相談にいらっしゃいました。
その頭痛の特徴は『疲れてくると何とも言えない頭痛を感じる』というものです。
鎮痛剤を飲むかどうか毎回悩み、どうしてもつらい時は服用するけども、我慢しようと思えば我慢できる痛みの強さ、という事でした。
この症状、漢方では『気虚(ききょ)頭痛』と考えます。
気虚頭痛って何?
気虚頭痛とは字のごとく『気が不足した時に起こる頭痛』です。
気とは心や体を動かすエネルギーのような存在で、日々の食事などから補っています。
気を遣うような毎日はすなわち『気虚になりやすい毎日』ということです。
肉体労働にしても精神労働にしてもとにかく過度な労働は『気虚』になります。
さらに、気を積極的に補わない、つまり無理なダイエットなども気虚になる傾向があります。
皆さんもご飯を食べないと何となく疲れたり、イライラしたり、集中力が低下することがありますよね?
このように過度な労働&食事制限によるダイエットは気虚体質になりがちです。
気虚の人に多く見られる特徴は
・倦怠感
・息切れ
・立ち眩み
などが挙げられます。
ではなぜ気虚になると頭痛を起こすのか。
それは漢方では脳に十分な気血が行き渡らないと『不栄則痛(ふえいそくつう)』が起こり、頭痛を発症すると考えているからです。
不栄則痛とは気血が不足した状態による頭痛で『ジンワリとした鈍い痛み』が特徴です。
この点でも、先ほどのご相談者様がおっしゃられた『鎮痛剤を服用するかどうか悩む程度の痛み』というのは、まさに不栄則痛に代表的な痛み方といえます。
気虚頭痛を治すには?
気虚頭痛を改善するには、気を補う漢方薬を服用することが大切です。
そして、過度な労働を避けて、帰宅時は夜更かしをせず早く寝る事、そしてダイエットは一旦中止することです。
過度な労働を避けるというのは、仕事柄難しい人も多いと思いますので、夜更かしをしない事とダイエットを中止することは生活養生として必ず行いましょう。
もちろん、気虚頭痛を起こしているときは過度な運動も控えてくださいね。
まとめ
今回は疲労からくる頭痛、『気虚頭痛』について書いてみました。
『疲れ』は西洋医学では病とは考えられていませんが、漢方や中医学では立派な病と考えます。
疲れサインをしっかり受け止めて日々の体調管理に漢方薬をお役立てください。
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