その頭痛、鎮痛剤で抑えます?漢方薬で治します?その②
こんにちわ、天明堂薬局の中山です
今回は風熱(ふうねつ)頭痛と呼ばれる頭痛のお話です。
風熱頭痛は外感(がいかん)頭痛の1種です。
外感頭痛とは外的要因(気象条件など)が原因で起こりえる頭痛になります。
そのため、体質的な要因よりも生活環境や気象条件によりおこるため、慢性的な頭痛というよりは急性的に発症ししばらくすると治まる傾向があります。
…しばらくしたら治まるなら漢方薬いらないよね?という声も聞こえてきそうですが、
職場環境など、自分ではどうにもならない外因があるのであれば漢方によるアプローチを試みるのもお勧めです。
風熱頭痛は『熱』がポイントです。熱は上昇する性質があるので、『熱感を伴う頭痛』が特徴です。
サウナや暑い夏に屋外にいるとなんだか頭がガンガンと痛くなってくる経験ありますか?
それが風熱頭痛に近いものです。
熱系の頭痛の場合、その他に起こりえる症状として
発熱、喉の痛み、口の渇き、赤ら顔などがあります。
暑い環境にいて顔が赤くて頭が痛い!そんな人が風熱頭痛になっている可能性が高いと言えますね。
風熱頭痛になった場合の対処方法はシンプルで『クールダウンさせること』です。
そのため、涼しい部屋に避難し横になって休むことが大切です。
緑茶など体をクールダウンさせるお茶を飲むのも良いでしょう。
このような場合に服用される代表的な漢方薬に荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)があります。
黄連解毒湯を基本として止痛作用のある生薬も配合されているので良いでしょう。
また頭痛の専門薬とも言われる川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)に清熱作用のある生薬を加えるのも良さそうですね。
職場などが暑く頭痛を起こすことが多いのであれば、これらの処方をポケットに忍ばして、頭痛が起きたら服用する、というのも一つの対応策です。
しかし、漢方薬を飲んで痛みが治まったからと言って無理をして良いということではありません。
大切なのはしっかりと休む事。それを忘れないでくださいね。