その頭痛、鎮痛剤で抑えます?漢方薬で治します?
こんにちわ、天明堂薬局の中山です
今日の内容は頭痛について。
頭痛は片頭痛のように日常生活に支障をきたすほど悩まれる方もいれば、弱い痛みが起こる程度で生活には支障をきたさない人もいるなど幅広い症状の一つです。
多くの方は鎮痛剤で痛みを『抑える』、つまり対処療法をとっています。
この方法は『痛いのだから痛みを抑える』というように理にかなっているのも確かです。
しかし、『痛いのを抑える』、ということは『いつまで経っても痛みが起こることは変わらない』ということでもあります。
できる事なら『痛まないようにしたい』と誰しもが思う事でしょう。
そんな時こそ、中医学・漢方を試してほしいと思います。
中医学や漢方の世界では痛みが起こる原因はなんと8種類もあります!
しかもほとんどの場合、その8種類の原因が複雑に絡み合ってあなたオリジナルの『頭痛』を引き起こします。
今日からこの8種類の原因を8回に分けて書いていきたいと思いますので、ぜひお手すきの時にご一読ください。
今日ご紹介する頭痛の原因は…
風寒頭痛
です
簡単に言えば
『冷たい風があたる場所で起こる頭痛』
です。
中医学や漢方において『寒さ(寒邪)』は気の流れや血の流れを停滞させる特徴があります。
気は体や心を動かすエネルギーのような存在で、血は体に潤いや栄養を与える存在だと思ってください。
気の流れが悪くなることを気滞(きたい)、血の流れが悪くなることを血瘀(けつお)と呼び、この二つが起きている場所は痛みを発生します。
これを専門用語で『不通即痛(ふつうそくつう)』と呼びます。
頭痛が起きるばかりでなく、くしゃみや鼻水が出るのもこのタイプの特徴です。
このように気象条件や身を置いている環境が原因で起こる頭痛を『外感頭痛』と呼びます。
気象条件による頭痛は常に起こるわけではないので、鎮痛剤でやり過ごせてしまう場合も多いです。
風寒頭痛を予防するには帽子をかぶる、マフラーなどをして首を冷やさないなどがお勧めです。
ちなみに風邪の漢方薬として認知度の高い葛根湯もこのタイプの頭痛に応用できます。
冷たい風にあたって頭がガンガンと痛む、なんて時には葛根湯をお湯に溶かして服用すると良いでしょう。