頭痛に使われる漢方薬【川芎茶調散】の注意点

こんにちわ、天明堂薬局の中山です

 

寒暖差、気圧差が大きく、頭痛を起こす人も多い時期です。

気血の流れが停滞しないようにこまめに体を動かすといいですね。

 

今回は頭痛治療に良く用いられる漢方薬『川芎茶調散』の注意点についてです。

 

川芎茶調散は『せんきゅうちゃちょうさん』と読みます。

語呂が『THANK YOU 社長さん!』みたいですね。

頭痛の専門薬ともいわれ、比較的よく使われる処方です。

 

配合生薬の

川芎(せんきゅう)は側頭部の頭痛に

白芷(びゃくし)は前額部の頭痛に

羌活(きょうかつ)は後頭部の頭痛に

作用するので、部位を選ばずに頭痛に使用できます。

 

しかし、ここで注意点があります!

 

実はこれら3つの生薬は【上昇傾向を持つ温性】なので、興奮型(エネルギー過剰型)の高血圧の人には用いないほうが良いです。

興奮型の高血圧の人の特徴は

・赤ら顔

・声が大きく怒りやすい、キレやすい

・メタボ

・目つきが怖いことがある

などの特徴があります。

 

そのため、服用する際は自分の体質などに応じて薬を選ぶようにしましょう。

 

安心安全と思われがちな漢方薬も『薬』です。

使い方を間違えると思わぬ副作用が出ることもあるので注意しましょう。

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。