過剰な水分摂取は体調不良を招きます
こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
暑い日々が続き、アイスクリームや冷たい飲み物、水分の多い食事などが増えてきていませんか?
『暑いんだから、問題ないでしょ?』
なんて声も聞こえてきそうですが、もしあなたが
・胃の不快感
・便が緩い
・疲労倦怠感
・お腹からポチャポチャと音がする
などの症状があれば、すぐに見直したほうが良いと言えます。
漢方や中医学の世界では体の水分代謝は脾・肺・腎で行われていると考えています。
特に脾は『寒湿を嫌う』という特徴があり、冷たい飲食や過剰な水分によって機能が低下してしまいます。
冷たい飲食でお腹の働きが悪くなると、本来人間にとって有益な水でさえ、害をなすものとなってしまうのです。
このように体調を崩すような原因になる水分を『痰飲(たんいん)』と呼びます。
痰飲の痰という字は『薄い水』を表す『淡』という字が語源であり、そこに部首の『やまいだれ』が付いたことで『痰』という字になりました。
上記の不調のような痰飲の症状がある人は、お腹を温め水分代謝を改善するような漢方薬が良いでしょう。代表的なものには五苓散や苓桂朮甘湯があります。食事では生姜や大根、味噌などを温かくして食すのがお勧めです。
また時間を見つけてジョギングなどをして汗をたっぷりかくことも大切です。
運動不足&冷たい飲食、という最悪の組み合わせだけは避けてくださいね((+_+))
今年の夏は去年以上の暑さとなりそうです。
冷たい飲み物、アイス、ビールと暑い夏だからこそ美味しいものが多いのも分かりますが、お腹を守るためにも『ほどほどに』してくださいね!