暴飲暴食が引き起こす『停滞感』
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
気が付けば今年も残すところわずかとなりました。
当店は28日までの営業ですが、実質的な営業は今日までとなります。
年末年始のまとまった休日をどう過ごすかは人それぞれですが、できれば普段できない大掃除や旅行などを楽しみたいところです。
さて、そんな実りある年末年始を過ごすコツの一つとしてあげたいのが、
『暴飲暴食を避ける』
です。
暴飲暴食こそ年末年始の楽しみ!という人は置いといて(笑)
なぜ暴飲暴食が良くないのかを漢方・中医学的に解説したいと思います。
キーワードは肝と脾胃です。
肝には疏泄機能と呼ばれる自律神経を整える働きに近いものがあります。
肝はアルコール、高脂肪食、高カロリーになると肝火と呼ばれるものが発生し、イライラや興奮を招きやすくなります。
節度があれば楽しく過ごせるものも、羽目を外すと頭に血が昇りやすくなり、キレやすく、人間関係のトラブルに発展しかねません。
楽しい年末年始を過ごすためにもアルコールや食事量は節度を守りたいところです。
また食べすぎは脾胃に負担をかけることになります。
胃には受納作用、降下作用があります。
これは分かりやすく書けば
『食べ物を一時的に納め、降ろす作用』
ということです。
そのため、過度な食事で胃に負担がかかると
胃部不快感や吐き気
を引き起こします。
また脾には
『食べ物から気血を生成する作用』
があります。
暴食により脾の働きが悪くなると、
気分的な停滞感、倦怠感
を引き起こします。
つまり、暴飲暴食で脾胃の働きが悪くなると
お腹が気持ち悪くて怠くて動く気にならない
という状態を招きます。
これではせっかくの連休もダラダラと時が過ぎてしまい、
休養をとっているようでも内蔵には負担を与えていることになります。
このような休日を過ごしてしまうと、疲れが抜けないため、
仕事始めもダラダラとしてしまいます。
良い年末を過ごし、気持ちの良い新年を迎えるためにも、
内臓への負担は極力少なめにしてください。
それでも、どー----しても、暴飲暴食をしてしまう場合は、
消化を助ける漢方薬や肝の働きを良くする漢方薬を飲んで就寝しましょう。