ストレスで胃腸の働きが悪くなる症状を漢方解説
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
桜も散り始めたこの頃、いかがお過ごしでしょうか?
新しい生活、新しい学校、新しい会社など「新しい環境」で過ごしている人も多いのではないでしょうか?
私もどちらかというと「新しい環境」に対しては緊張してしまう事が多いのですが、皆さんはそんなことありませんか?
今回のブログは緊張などのストレスが原因でお腹の調子が悪くなる人へのブログです。
ストレスと内臓の働きを考える時、真っ先に考えられるのが「肝の疏泄機能の低下」です。
少し難しい言葉ですが、そもそも内臓が順調に働くためには「気」と呼ばれるエネルギーが滞りなく全身を巡ることが大切です。
気が全身を巡り臓器の働きを適正に動かす機能を、「疏泄(そせつ)機能」と呼びます。
そして、疏泄機能の役割を担っているのが五臓の中の「肝」になります。
つまり、肝が何らかの影響で失調すると疏泄機能も低下し、内臓の働きが悪くなることがあります。
中でも胃腸の働きは肝の疏泄機能の影響を受けやすく、
食欲不振や胃もたれ、腹痛、ガスが溜まる、便秘、吐き気など
を感じることが増えてきます。
そして厄介なことに、肝はストレスに弱い、という特徴があります。
先に書いたように、春は「新しい環境」に飛び込む事が多いため、一年の中でも特にストレスを感じやすい季節と言えます。
そのため
春はストレスを感じやすい→肝の働きが低下→疏泄機能が乱れる→胃腸機能が悪くなる
ということが多くなってしまうのです。
胃腸機能が悪くなるとすぐに「胃腸薬」を思い浮かべてしまいますが、ストレスが悪事の場合、服用すべきは
「ストレスを軽減しながら胃腸の働きを良くする薬」ということになります。
漢方の世界では肝と胃腸の働きを改善する方法を「疏肝理気」と言います。
ストレスを緩和して美味しくご飯を食べて、元気に毎日を過ごす!
そんな春にしたいですね(^^♪
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