秋の登校中の腹痛におまじないを

こんにちは、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。

これから秋が深まると、季節の変わり目ということもあり自律神経も乱れやすくなります。
ただでさえ、秋はセンチメンタルな感情になりがちですが、その精神的なストレスが体に表れる事もあります。
その例として学生さんの『登校中の腹痛』があります。
当店に関して言えば、小学校低学年のお子さんによくみられる症状で、通学中にお腹が痛くなり家に戻ってきてしまう、なんて話も聞かれます。

『メンタルを丈夫にしてほしい』
『胃腸を丈夫にしてほしい』

こんな相談を受けるわけですが、困った点が一つあります。

それは小学生低学年のお子さんにとって漢方薬は飲みにくいんですよね。

親御さんは体に良いものだから、化学薬品は飲ませたくないから、と漢方を勧めてくれるんですが、肝心のお子さんが服用できなくては意味がありません。
かと言って、無理やり飲ませてしまうのもかえって状況を悪化させてしまう事もあります。

はて、どうしてものか…。。。。

そこで、私が提案した策が

通学中に飴をなめていきましょう

です。

……………え、飴ですか?

って思った人もいるかもしれませんね。
でも、これにはちゃんと意味があります。

中医学においては『味覚』も体や心に影響を与えると考えています。
特に甘味には補益・和中・緩急止痛の働きがあります。
補益→エネルギーを増やす
和中→中(お腹)の働きを和(整える)する
緩急止痛→緊張を緩め、痛みを止める
という具合です。

そのため、通学中に緊張してお腹が痛くなる、下痢になりがちな人にとっては甘みを摂ることはとても良いと思います。

飴の種類は何でも良いです。
むしろお子さんの好きな飴を選ばせてあげても良いでしょう。

まとめ

これから秋になるとメンタル的に不安定になり、それが原因で様々な不調が起こります。
少し緊張を感じやすい場合は『甘味』が味方になる事もありますので、ぜひお試しください♪

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。