夏の冷え&水分過剰食事で内臓はギブアップ
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
今日は曇りながらも31℃予想、ムシムシとして暑い日が続きますね。
こうなってくると食事はどうしてもサッパリしていたり、冷たい食事が美味しく感じるものです。
しかし、このような食事は胃腸の健康の視点から見ると要注意です!
中医学や漢方における脾は『気血生化の源』と言われ、毎日の元気や栄養を作る要とも考えられています。
しかし、脾には一つ弱点があり、それが『冷え、過剰な水分』に弱いということです。
アイスやビール、ジュースに生野菜のサラダ、冷製スープ、そうめんに蕎麦など、冷たくて水分を多く含む食事は『食べやすさ』はあるものの『脾を傷つける』食事でもあるのです。
このような食事が続くと、気血を生成することが出来にくくなるため、結果として『夏バテ』を引き起こします。
では、どうすれば脾を守ることが出来るのでしょうか?
夏なのに温かい食事ばかり食べるなんて酷ですよね?
対処方法としては、生姜、味噌、ネギ、タマネギ、ニンニクなど脾胃を温めるような食材を一緒に取る方法が挙げられます。
例えば…
・豆腐の上に生姜とネギをのせる
・寿司を食べる時はガリも食べる(熱いお茶も飲む)
・ナスを焼いたら生姜をのせる
・お肉料理の上に生姜タレをかける
などが挙げられます。
しかし、それでも胃腸が弱く、夏の食事で下痢や疲労倦怠感、浮腫みを起こしてしまう事もあります。
そのような場合には漢方薬を上手に利用すると良いでしょう。
漢方薬の中には脾胃を温めると同時に水分代謝を改善してくれるものがあります。
代表的な例では勝湿顆粒や苓桂朮甘湯などがありますね。
それ以外にも体質や状況に応じて様々な種類があるので、夏の胃腸が不安な人はお守り代わりに少し薬箱に入れておくと良いかもしれません。
体質改善とは違って、その時だけの服用でもいいので、1日分のお値段も130円前後くらいに収まるのもメリットの一つですね。
冷たい物には気を付けて!と言いながら、実は私もビールが好きです。
漢方薬で脾を守りながら、楽しく元気な夏を過ごせるようにしましょう!