急な気温上昇『息苦しさ』にご注意
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
曇りや雨の予報が目立つ今週において、今日は貴重な晴れになるようです。
気温も上昇し、まさに陽気な一日となるのですが、このような急な陽気には気をつけなくてはならない点もあります。
それが『気の上昇』です。
私たちには心と体を正常に動かすエネルギーである『気』というものが存在します。
気は留まることなく巡ることが重要で、気の巡りが悪い状態を気滞(きたい)と呼びます。
呼吸の気の流れ、食事の気の流れには共通点があります。
それは『上から下に降りる』ということです。
空気は鼻や口から入り肺に降ります(もっと言えば腎まで降ります)。
食べ物も口から入り胃に降り、腸に降り、肛門から排出します。
しかし、急激に気温が上がるとどうでしょうか?
温かいものは『上昇』の特徴があるため、気の巡りが下から上へと向かうようになります。
『上から下に降りたい空気と食物』vs『下から上へと向かう陽気』
の状態になり、そのぶつかる場所において緊張状態を発生させます。
お腹でぶつかれば→膨満感
胸でぶつかれば→息苦しさ・過呼吸
喉でぶつかれば→喉のつまり感・梅核気
という具合です。
もし、お腹が張り、息を深く吸うことが出来ず、喉の辺りに違和感がある場合は
気の巡りが悪くなっている事になります。
このような場合は、一度横になると良いでしょう。
体を横にすることで、頭と足の高さが同じになり陽気が上昇するのを防げます。
腹式呼吸で大きく息を吸い込むことで、気の巡りを整えることも出来ます。
また、このような状態の時には揚げ物や高カロリーな食事、暴飲暴食は控えてください。
ただでさえ気の巡りが悪く内臓の働きが低下しているのに、内臓に負担をかけるような食事はNGです。
気の巡りを良くするネギ、蕎麦、アスパラガス、ニラ、玉葱などを食べたいですね。
お昼ご飯はざる蕎麦にネギをたっぷり入れて、アスパラガスを食べるのも良さそうです。
息苦しさのピークは12時~14時くらいの気温が一番高くなるころかもしれません。
今日はお昼ご飯を食べたら少し横になってみてくださいね。