疲労と乾燥による不調は気陰を補う漢方薬で改善を
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
12月になり仕事や大掃除などに追われ、十分な休養をとれずに過ごしている人も多いのではないでしょうか?
漢方や中医学では疲労は『虚労』と呼び、一つの病気という考え方をします。
疲れがたまると倦怠感や無気力、息切れ、声に力が出ないなどの症状が起きるのは皆さんも経験したことがあるでしょう。
さらにこの時期に不調を起こす原因が『乾燥』です。
乾燥は『燥邪』と呼ばれ、体調不良を起こす原因として古来より考えられてきました。
乾燥は体液の不足を引き起こすため、皮膚の乾燥や口の渇き、手足の火照りなどを起こすことがあります。
このように疲労状態と体液不足による不調が併発している状態を『気陰両虚』と呼びます。
特に高齢者は加齢により潤い不足を起こしやすいため、注意が必要です。
気陰両虚を起こしている場合、改善には気と陰を同時に補う『補気養陰』という方法をとります。
乾燥や疲労が起きている場合は気と潤いを消耗するような食べ物は避けたほうが良いです。
具体的には、トウガラシ、ラー油、豆板醤、など強い香辛料を用いた料理です。
麻婆豆腐やカレー、激辛ラーメンなどが思い当たります。
これらは辛さで一時的に気血が巡り、体も温まり、すっきりとした感覚が得られますが、疲労や潤い不足の改善にはならず、さらに悪化させることがあるので注意が必要です。
気と陰を補う代表的な食材には
白菜、豆乳、牛乳、豚肉、カボチャ、キャベツ
などが挙げられます。
寒い冬に豆乳鍋は最高ですね。
まだまだ冬は始まったばかり!
漢方薬と薬膳で、疲労と乾燥に負けないように過ごしましょう!