乾燥シーズンも便通改善に『りんご』をお試しあれ
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
今日は冬にお勧めの果物、『りんご』について、漢方薬膳的に解説したいと思います。
リンゴには漢方的に以下のような働きがあるとされています。
①清熱生津潤肺→肺の熱をとり潤いを与える
②止瀉通便→下痢を止めて便通を良くする
①の清熱とは肺の熱をとる、つまり炎症に良いということです。
発熱や喉の痛み、喉の渇き、乾いた咳が続くときなどにお勧めです。
乾燥シーズンは空気が乾燥するため、肺は乾燥する傾向があります。
秋冬の咳予防にリンゴを食べるのも良いでしょう。
②の止瀉通便は下痢にも便秘にも良いという面白い働きがあります。
厳密には下痢が続く場合は煮たリンゴを食べる、便秘の場合は生で食べる、などの工夫が必要です。
また、リンゴの帰経(働く場所)は脾胃心となっていて、消化器系以外にも心にも作用します。
心に甘味が入ることでホッと一息にも良いですね。
リンゴは意外にも体を冷やす傾向があるので、冷え性の人はシナモンをかけて食べると良いでしょう。香も良くてリンゴによる冷えも緩和することが出来ます。