体を温める『ニラ』の薬膳解説

こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。

今日は体を温める食材として有名な『ニラ』を漢方薬膳的に解説したいと思います。

ニラは別名を壮陽草とも呼び、陽気を巡らせる食材として有名です。

五臓の中の肝の働きを良くすることも期待されるため、ストレスや寒さからくる鬱々感にも良いでしょう。

ニラを漢方薬膳的に考えると以下の事が期待されます。
・温陽止痢→冷えによる下痢症の改善
・散血止痛→血行不良からくる痛みを改善する
・食欲増進→胃の働きを改善し、げっぷや吐き気の予防

これらの事を考えるとニラは
冷え性体質で特にお腹が冷えやすく、食欲の低下、下痢などが目立つ人にお勧めです。

冬は暗く寒いため、陰気になりがちです。

気血の巡りの悪さは鬱を招きやすいものです。

朝食にニラのお味噌汁やニラ玉、ニラとラー油の辛味ダレなどを食べると、朝から気血が巡り、活動的になります。

陽気を巡らせるニラを上手に取り入れて気分的な落ち込みや冷えを改善していきましょう。

中山 貴央

中山 貴央先生

  • 薬剤師
  • 国際中医専門員
  • 薬膳コーディネーター

子宝相談、婦人科相談、美容相談を専門としています。
唯一無二の自分の心と体、そして人生だからこそ根本から改善できる漢方を試していただきたいと思っています。