秋の味覚『栗』の薬膳的解説
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
秋の味覚が美味しい季節となりましたね。
秋の味覚の一つと言えば栗ですが、栗も薬膳的に解説するとなかなか面白い食材です。
栗を薬膳的に解説すると以下のような形になります
・補脾止瀉→消化器系を強くし下痢を止める
・補腎強筋→腎の虚弱からくる足腰の怠さなどに良い
・活血止血→虚弱体質からくる出血を止める一方で、血流も良くする
栗は五臓の中でも脾胃腎に影響を与えやすいため、消化器系が弱く、腎が弱い人にはお勧めの食材です。
腎とはホルモン系や生殖機能も含まれるため、漢方では『人の老化は腎の老化』という言葉もあります。
年配の人にとってはアンチエイジング。
若い人にとっては成長発育の促進。
となり、老若男女を問わず食したい食材です。
性質もやや温性なので、寒い時期にも安心して食べることが出来ますね。
しかし、栗を使ったケーキも良いかというとそうでもありません。
過剰な脂質と糖質は胃腸機能を低下させ、体温も下げるのであくまで、栗そのものを食べることを意識してくださいね。