スマホ画面の見過ぎによる眼精疲労にお勧めしたい漢方薬はこれ!
こんにちわ、天明堂薬局の中山です。
生活するうえでなくてはならない存在のスマホ。
でも…、スマホ画面を見すぎてて眼が疲れたりしていませんか?
そんな眼精疲労にも漢方薬は良く効いてくれます。
【基本となる生薬は菊花と枸杞】
菊花は最近では目薬にも配合されるなど目のトラブルによく使われる生薬です。
菊花は『きくか』と呼び、明目作用や平肝陽作用があると記載されています。
これらの作用を現代風にざっくりと訳すと
『目の充血や疲労を改善してものを見えやすくする&頭に血が昇ったような状態を改善する、イライラを改善する』
とでも言えますでしょうか(かなり強引な訳し方かもしれませんが…。)
枸杞は杏仁豆腐の上に載っている赤い実なので皆さんもご存知かもしれません。
枸杞は『くこ』と呼びます。
最近では抗酸化作用がとても高い植物であることから『老化予防』『美肌』『滋養強壮』に良いと、ハリウッドセレブなどが愛用しているようですね。
とあるセレブがスムージーに枸杞を入れている動画を見たことがあります。
枸杞にも明目作用や滋補肝腎作用があります。
これらの作用を現代風にざっくり訳すと
『目の充血や疲労を改善しながら、目とつながりのある肝に栄養を与え、肝の母子の関係にある腎の働きも良くする』
とでも言えましょうか?
肝と腎は相性(そうせい)の関係があり、肝は腎の働きに助けられています。
そのため、肝と腎に栄養を与える枸杞は肝の調子を良くする代表的な生薬で、肝の状態が良くなることで目の状態も良くなります。
というわけで、目の疲れを改善するには菊花と枸杞が入っている漢方薬を選べばまず問題はないでしょう。
代表的な漢方薬には杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)があります。
枸杞と菊花に腎を強化する六味地黄丸を合わせた処方で、眼精疲労にも良いですし、広く見ればアンチエイジングの漢方薬としても
人気があります。
比較的体質を選ばずに服用できるので、目を酷使する人であればぜひ試してほしいですね
杞菊地黄丸