寝ないと太る
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です。
今日は漢方のお話とは違って、『睡眠不足と肥満』についての面白いお話をしたいと思います。
結論から書くと『人は睡眠不足を起こすとジャンク品を好むようになり、平均すると300キロカロリー多く摂取する』ということです。
これは、ヴァン・コーター氏の有名な実験から分かった事実で、この実験が実に面白いです。
健常者を集めて
・8時間半睡眠を4日間
・4時間半睡眠を4日間
の二つのグループに分けて、ビュッフェ形式の食事をとってもらい、食後に摂取したカロリーを計算しました。
このビュッフェはそれぞれが個室のようになっており人目を気にせず食べれるようにされています。
結果はとても興味深いものでした。
4時間半睡眠グループは8時間半睡眠グループと比較して平均330キロカロリー多く摂取したのです。
つまり常時睡眠不足の人は健康的な睡眠がとれている人に比べて330キロカロリー多く摂取するので、単純にこれが1年続くと
330×365=120,450キロカロリー
オーバーすることになります。
これは体脂肪に換算すると約13キロの増量に相当します。
これは睡眠不足によりレプチンという満腹中枢を刺激するホルモンが減り、
グレリンという食欲を増進させるホルモンが増えることが原因です。
また、睡眠不足が起きるとエンドカナビノイドという物質も増加し、これも食欲を増加させる要因となります。
こんな話をすると
『私は6時間寝ているから大丈夫ね!』
と思う人がいるでしょう…。
そんな人にこの実験の続きをお話しするのは酷なのですが、なんと…
5~6時間睡眠を10日間続けた場合も同じような結果になった、ということです。
ダイエットをするためにもしっかりと寝る!
私も心にとどめておきたいと思います!