下痢の原因を漢方的に考える、その②
こんにちわ、宇都宮市・天明堂薬局の中山です
前回は環境によって誘発される下痢「外感寒湿」のお話でした。
今回は飲食失調、つまり「食べすぎによる下痢」についてのお話です。
中医学や漢方における脾は西洋医学における胃腸に近い存在です。
脾には運化機能と呼ばれる働きがあります。
これは食べたものを消化し体にとって必要な気血水へと変化させ吸収させる働きです。
つまり脾の運化機能が良い人=胃腸が強い人
と、ざっくり考えても良いかと思います。
逆を言えば脾の運化機能が弱い人=胃腸が弱い人
ということになりますね。
脾の運化機能を超える暴飲暴食や過食をすると、食べ物を消化し吸収することが間に合わなくなるため、
下痢を発生させます。
暴飲暴食は単なる食べ過ぎではなく、油っこいもの、生もの、冷たいものなど消化が良くない食事をとることも含まれます。
例えば、ビールを飲みながら唐揚げを食べる、などは脾の運化機能にダメージを与える代表的な食事と言えます。
脾が弱い人はこういう食事はとらないようにしましょう。
暴飲暴食による下痢を改善する場合は、下痢止めることよりも消化を良くすることに重きを置かなくてはいけません。
そういう意味ではハーブティーの晶三仙などは味も美味しく小さなお子様も飲むことが出来るのでお勧めです。
食後に晶三仙を2包ほどお湯に溶かしてお茶として飲むと良いでしょう。
しかし、このタイプの下痢の原因は暴飲暴食にあることをくれぐれもお忘れなく。
食事のとり方を変えれば防げる下痢ですので、まずは食事の量や内容を見直していきましょう。